今のライフスタイルに合わせて選ぶ 新「洋食器」の楽しみ方 第14回(全18回) 愛着ある洋食器も、いつもと違うコーディネートや、新しいアイテムをプラスすることで、日常のテーブルが夢のようなシーンに変身します。洋食器をこよなく愛する、器づかいの達人の素敵な暮らしから今、取り入れたい「洋食器」の楽しみ方をお届けします。
前回の記事はこちら>> ミロの色づかいをフルーツサラダに重ねて
渡辺千尋さん(洋菓子研究家)全体の色合いを考えながら、お好みのフルーツをチョイスし、食べやすい大きさにカット。供する直前にバニラビーンズ風味の冷たいシロップと合わせるだけの「サラダフリュイ」(フルーツサラダ)。お口直しとしてもおすすめ。「ベルナルド」の〈ジョアン・ミロ〉
同じ「ベルナルド」の〈アーティストシリーズ〉でも、溢れんばかりの色彩の
〈シャガール〉に比べると、〈ジョアン・ミロ〉のラインナップは原色の骨太なラインが目に飛び込んできます。老舗のリモージュ窯ならではの高貴な白の輝きも、その強い色合いに力を与えているよう。
ミロの鮮やかな色から、今が盛りのフルーツをイメージした渡辺さん。ベリー類の赤、マンゴーの黄色、ぶどうの黒に近い紫などのフルーツを合わせ、バニラ風味のシロップで和えたフルーツサラダをクープグラスに盛りつけます。
ミロの器を下皿にし、いただきながらアートとフルーツの色の競演を楽しむという趣向です。20世紀の前衛芸術の中心人物といわれるミロも、実は器が大好きだったとか。ご本人だったらどう使いこなしたか、興味津々です。
遊び心溢れる小さなアートピースに食卓の会話も弾む
撮影/鈴木一彦 取材・文/露木朋子
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。