春から夏のティータイムは、ガラス器と白い器で清々しく。中国茶や煎茶を楽しむセッティング。「水泡ガラスドーム(皿付き)」饗庭三七子 作(径16×高さ14センチ)1万1000円、「急須白丸後手」加藤 財 作(胴径9.5×高さ9.5センチ)1万1000円、カップと受け皿がセットの「白花茶器」森本 仁 作(カップ径6.5×高さ5.5センチ、皿径10×高さ2センチ)各7150円、ガラスの厚皿「diving」長野史子 作(径14×高さ5センチ)2万5000円/すべて宙SORA日本は世界に冠たる“器大国”
陶磁器であれば、作家ごとに異なる材料、さまざまな釉薬、絵付け、形など。漆器や金属器、ガラス器にも技法、色、形などのバリエーションがあり、日本の器の多彩さ、技術力の高さは世界に類を見ないものといえます。
近年、若い作家たちは、積み重ねられたその技術の蓄積を生かしながらも、伝統や産地に縛られることなく、新しい器を続々と生み出しています。
右・「写し」の器を愛でるのは、日本独特の美意識。他を圧倒する写しの技術を有する廣野俊彦さんの器は、絵、色彩、形状、手取りが正確であることはもとより、躍動感のある筆致は器に宿る魂まで写したかのよう。料理が映えると料理人にも評価が高い。
「呉須赤絵草花青龍皿」廣野俊彦 作(径20.5×高さ3.5センチ)4万4000円/暮らしのうつわ 花田左・はっとするような澄んだ色彩と、しっとりとした独特の質感に新鮮さを感じる岩崎龍二さんの作品。自然美を彷彿させるドラマティックな“色の魔法”が人々の心を魅了する。
「アイスグリーン+紫匂 縁皿」岩崎龍二 作(径20×高さ5センチ)8800円/うつわ祥見 KAMAKURA