今どきの豪邸でチェック。今、押さえておきたいイタリア家具ブランド５

ラグジュアリー家具使いの名手「バケラッタ」森山善之さん設計の豪邸に見る。モダン家具の本流「伊ラグジュアリー家具のブランド選び」

K邸（東京）



【住み手の好きな家具に合わせてつくられた空間】2階のリビング。奧に半屋外のテラスが続く。インテリアは奥さまの好きな緑を差し色に。左手前の回転椅子「マリリン」は座り心地抜群。／バクスター（バクスター トーキョー）


Minotti
建築家ロドルフォ･ドルドーニの監修のもと、毎年、単品のソファだけでなく、サイドテーブルやラグに至るまで、空間ごとトータルに提案する新作コレクションは要注目。コーディネートの参考になり、合わせて手に入れたくなる。K邸の奧さまも毎年の発表を楽しみにしていて、写真のソファ「ウエスト」は家具選びをしていた年の新作から選んだという。「シンプルな中にも存在感のあるデザインが好きで、ソファはミノッティと決めていました」と奥さま。ソファセット、テーブル各種、テレビボード、ラグ／ミノッティ

今どきの豪邸でチェック。今、押さえておきたいイタリア家具ブランド5

森山善之
（もりやま・よしゆき）1964年生まれ。山口大学建築学科卒業。類設計室、PAO設計勤務を経て、97年建築設計事務所バケラッタを設立。建築だけでなく家具や建材など幅広い分野に通じ、住み手の思いを実現。豪邸を数多く設計している。

2層吹き抜けの特大のリビングと、奧に続く広いテラス。スケールの大きさに圧倒されますが、ここは5人家族のKさん一家の住まい。豪邸づくりの名手として知られる森山善之さん率いる「バケラッタ」が設計しました。個性豊かな家具はすべて、建て主のご夫妻が選んだものです。

バケラッタには住み手を全面サポートし、希望をかなえる独自のノウハウがあります。まず大まかな建築設計が終わり、工事が始まると即、一緒に家具を見て回ります。その際、必ず訪れるのが、ここで取り上げたイタリアモダンの家具ブランド5社のショールーム。そこで住み手が選んだ家具の模型を3Dプリンターで精巧につくり、建築模型に配置して検討を重ねます。

「先に空間や内装を固めてから家具を選ぶと、無難なものになりがちです。むしろ個性が出やすい家具を先に決め、それに合わせて床・壁・天井を決めたほうが、住み手に似合う家ができる。長年のつきあいの施工会社、キッチンや石材の会社など、チーム全体の協力があるからできることです」と森山さん。

家具選びを重視するなら、家具から家づくりを考える道も不可能ではないことを、バケラッタの実例は教えてくれます。

下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。