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記事一覧はこちら>> 北欧と日本の文化が出合う場所「Artek Tokyo Store」
20世紀を代表する北欧家具「スツール60」で知られるフィンランドのインテリアブランド「アルテック」が、東京・青山に日本初の旗艦店をオープンしました。
アルテックは1935年の創業当時から、家具や照明を単体でなく、小物やクラフト品と合わせ、“上質な暮らし”を提案するライフスタイルショップの先駆け的存在でした。
その精神を受け継ぐ青山の店舗は、日本の文化と、日本の生活様式とも親和性の高いフィンランドのデザインとの異文化融合を積極的に発信する場となっています。
例えば、2019年5月に日本販売をスタートした「iwatemo(イワテモ)」は、岩手の地場産業とフィンランドのデザイナー、ハッリ・コスキネンさんとヴィッレ・コッコネンさんの2人がコラボレートしたクラフトブランドです。
ハッリ・コスキネンさん(写真右)とヴィッレ・コッコネンさん(同左)「確かな技術と素材がユニークなのはいうまでもなく、岩手の人々が日々の生活を大切にする価値観に共通点を感じた」とはコスキネンさんの、「伝統的な日本の暮らしから生まれた鉄瓶のデザインに衝撃を受けた」とはコッコネンさんの言葉。
鉄器のケトル(ともに3万8400円)1つ1つすべて職人の手によってつくられる鉄器のケトル(上写真)は、よりすっきりと現代的に解釈され、モダンな住空間にもなじみます。
試作を重ね、重量を限りなく絞り込んだという、使い勝手についても考え抜かれたデザインです。他に木製の椅子や手ろくろで作った磁器もお目見えします。
Information
Artek Tokyo Store(アルテック 東京ストア)
東京都渋谷区神宮前5-9-20
表示価格はすべて税抜きです。
『家庭画報』2019年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。