小さな工夫で気分転換! 暮らしを彩るインテリア・アイディア 第4回(全6回) インテリアスタイリストの横瀬多美保さんの住まいは、コーディネートによって部屋の空気感を変える工夫に満ちています。花あしらいや布づかい、テーブルウェアで趣を一変させる24のアイディアをご紹介。皆さまも小さなイメージチェンジで、住空間に新しい風を吹き込んでみませんか。
前回の記事はこちら>> 布あしらいで気分転換(2)
クッションウォールでベッドルームの衣替え
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前回記事「布あしらいで気分転換(1)」はこちら>>横瀬さんのベッドルームで目を引くのが、ヘッドボードとして使われているクッションウォールです。
クッションウォールとは、壁にクッション材を取り付けて上からファブリックを張った、ヨーロッパの伝統的な高級壁面装飾。それを両面仕立てのパネル状にして、季節に応じて表裏を使い分けています。
それはいわばベッドルームの衣替え。夏服に袖を通すと心が浮き立つように、インテリアも夏仕様にすることで日常生活に新鮮味がもたらされます。
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共布のクッションカバーで統一感を
ベッドの上は、就寝時に使うピローのほか、角形のクッションやボルスタークッションでいつも美しく整った状態に。
コーディネートの統一感を出す要になっているのが、ボルスタークッションのカバー。クッションウォールと同じ「ピエール フレィ」製の生地で製作されています。
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上質なベッドリネンがリュクスな雰囲気を作る
高品質なベッドリネンの素材感は、部屋全体にリュクスな趣を醸し出します。横瀬さんの好みは肌触りのよいコットンか麻で、清潔感のある白色をベースに織り柄や少しのポイント柄が入ったデザイン。洗濯後はピシッとアイロンがけを欠かしません。
上の春夏向けも、下の秋冬仕様も、ベッドリネンは「イヴ ドローム」製。
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白壁を優雅に彩るクッションウォール
壁の一部にクッションウォールを設えると、空間に柔らかな印象や優雅さが加わります。横瀬さんのクッションウォールは、インテリアファブリックの専門店「トミタ」で生地から選んで製作してもらったもの。
木製の板を土台にしたパネル状で、片面は秋冬用のウォームカラー(上写真)、もう片面は春夏用のコールドカラー(下写真)の生地が張られています。
簡単に表裏を返すことが可能。
横瀬多美保(よこせ・たみほ)テーブルコーディネーター、インテリアスタイリストとして『家庭画報』をはじめとする女性誌や料理本で活躍。百貨店やショールームのディスプレイ、商品開発にも携わる。新旧、和洋を自在に織り交ぜた、モダンでエレガントな世界観にファンが多い。
横瀬多美保さんが提案するインテリアレッスンの記事はこちら
〔特集〕小さな工夫で気分転換! 暮らしを彩るインテリア・アイディア(全6回)
スタイリング/横瀬多美保 撮影/鈴木一彦 取材・文/鈴木博美
※本テーマの掲載品はすべて著者の私物であり、アイテムによっては販売終了になっているものもあります。ご了承ください。
※本特集は、『家庭画報.com』の連載と、連載を書籍化した小社刊『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』の一部を再編集したものです。
『家庭画報』2020年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。