EDITOR’S REPORT 街に溢れるさまざまな情報の中から、編集部員が読者の皆さまに役立つ情報を厳選してご紹介します。新しくオープンした店や、アイディアが光る新商品、地方発の注目情報など、日々の暮らしをより楽しく、豊かにしてくれる情報がきっと見つかります。
記事一覧はこちら>> “角つなぎ”文様のファブリックを使用したインテリア。デザイナー、フィン・ユールとコラボした椅子86万円。クッション2万4600円。川島織物製の別注オーダー絨毯。カーテン2万3000円〜(1メートル)。1624年より続く唐紙屋「唐長(からちょう)」を継承する、唐紙師のトトアキヒコさんと千田愛子さん。小倉山を望む地に構えるアトリエには、完全予約制オーダーメイドサロンを備えます。
修道院を思わせる廊下の先に広がるサロン。ここでは、代々伝わる600枚以上もの板木から文様を選び、インテリア雑貨から、襖、アートピース、さらには部屋全体までもオーダーが可能。
裏書きの残る最古の板木は、1791年11月と書かれた“星”文様(上の写真の左列手前から3番目)。
「板木には神様、先祖、唐紙を愛した人々の魂が宿ります。それを写し取るのが唐紙。時を経て、板木は欠けたりもしますが、そこに数百年という時間の価値が詰まっています」とトトさん。
平和、繁栄......さまざまな祈りが込められ受け継がれた、文様の力を感じるお誂えを体験してください。
唐紙の風合いが月明かりのような光を演出。“梅の丸”文様のスタンドライト8万円〜( 直径13.5×高さ27センチ)。トトさんが描く深く明るい青が印象的な「しふく刷り」の作品は、寺院や美術館にも収蔵されている。 表示価格はすべて税抜きです。
『家庭画報』2020年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。