“小さい”は可愛い! ミニチュアチャームの針仕事〜アトリエ・モンマヌカン便り〜 第4回(最終回) 神戸・三宮にアトリエを構える手芸家の加藤友香さん。指先にのるほどの小さく可愛らしいミニチュアチャームの心躍る世界にご案内します。
前回の記事はこちら>> 友香さんが手ほどきする
手作りチャームレッスン
(左)クリスマスツリー:グリーンの竹ビーズ36個、ブラウン キャンディーケーンの竹ビーズ4個をクリスマスツリーの形に連続留めで刺す。短い部分は細かく留める。トップに星形のスパンコール1個をビーズ留めで刺す。まわりにパールビーズ3個、シルバービーズ7個を散らす。(中)スノーフレーク:シルバービーズ16個、シルバーの竹ビーズ4個、シルバーのスパンコール5個でスノーフレークを構成。まわりにパールビーズ2個とシルバービーズ5個を散らす。(右)キャンディーケーン:赤いビーズ7個、パールビーズ7個を交互に並べ、カーブ部分は2個進んで1個戻る間隔の短い連続留めで杖の形に。まわりにパールビーズ3個とシルバービーズ7個を散らす。2枚の布を縫い合わせてひっくり返し、綿を詰めたマスコット。子どもの頃に作ったことのあるかたも多いのでは? 加藤友香さんのチャームも、基本的に作り方は同じです。ここでは4センチ角のものをご紹介していますが、作業がしにくい場合は、もう少し大きく作ってもよいでしょう。
布地はどんなものでも結構ですが、ここではウールの服地を使用しています。可愛らしさのポイントは、とにかく綿をパンパンに詰めること! ぜひ、挑戦してみてください。
Tomoka's Advice
(1)使用する布はコットン、ウール、麻など、何でもOK。一方向に伸びやすい布は、布目を同じ方向で縫い綿を詰めると、長方形になってしまうので、カット後どちらか1枚を90度回してから、重ねて縫い合わせましょう。
(2)織りがゆるい布を使用する場合は、3の段階で縫い代にほつれ止めの糊(木工用ボンドなどでも可)を塗っておくと作業しやすくなります。
(3)綿は、最初に小さくちぎって四隅に詰め、その後、少しずつ詰めていくと形が整いやすくなります。パンパンに詰めると可愛らしく仕上がります。友香さんはテディベア用の綿を使用。
ビーズの留め方(1)1粒留め
布の裏から針を出し、ビーズを1粒通してビーズの幅で針を入れ、次のビーズを刺したい位置に針を出す。
ビーズの留め方(2)連続留め
(1)布の裏から針を出し、ビーズを4粒通す。
(2)ビーズの幅で針を入れる。
(3)右から2粒目と3粒目の間に戻って針を出し、進む方向の2つのビーズの穴に針を通す。
(4)続けてさらにビーズを4粒通し、(2)~(3)を繰り返す。
スパンコールの留め方(1)1枚留め
(1)布の裏から針を出し、スパンコールに裏から針を通し、左端に針を入れる。
(2)スパンコールの右端から針を出し、穴に針を入れる。
スパンコールの留め方(2)ビーズ留め
(1)布の裏から針を出し、スパンコールに裏から針を通し、ビーズを通す。
(2)スパンコールの穴に針を入れる。
スパンコールの留め方(3)連続留め
(1)スタート地点からスパンコール半径分先に布の裏から針を出し、1つ目を通す。
(2)2つ目の表から針を通し、1つ目の右端(スタート地点)に針を入れる(2つ目は1つ目の右側になる)。
(3)1つ目の左端に裏から針を出し、3つ目に針を通した後1つ目に入れる。
(4)(3)からの作業を繰り返す。
〔特集〕“小さい”は可愛い! ミニチュアチャームの針仕事〜アトリエ・モンマヌカン便り〜(全4回)
撮影/鍋島徳恭 スタイリング/横瀬多美保 取材・文/安藤菜穂子 協力/奥野令映子
『家庭画報』2020年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。