お部屋感覚でくつろげる！ ドライバスでアロマ浴〔感動のバスルーム拝見04〕

居室感覚のくつろぎ。ドライバスでアロマ浴

横堀邸（東京・田園調布）

設計／横堀建築設計事務所



庭を望む窓辺に置かれたバスタブは「カルデバイ」の製品。浴槽を囲う天板は床と同じ石張りだが、側面は実は左官仕上げ。腕利きの職人の労作だ。

まるで置き家具のように窓辺に横たわるバスタブに驚かされるのが、建築家の横堀健一さんとインテリアデザイナーのコマタトモコさん夫妻の自邸。2階のバスルームは完全なドライスタイルです。洗い場付きの浴室だと脱衣室との間を仕切る必要がありますが、「ドライバスにすることで広々した空間でバスタイムが楽しめます」とコマタさん。


夫婦の各洗面台が浴槽の両側にあり、こちらはコマタさん用。革張りのカウンターに半埋め込み型の石の洗面ボウルを組み合わせたオリジナルで、縦型の引き出しにはドライヤーや小物をスマートに収納。楕円形の鏡の内側も棚に。

浴室はウォークスルークローゼットともつながっており、ホテルのドレッシングルームのような趣。コマタさんは庭の紅葉を眺めながらアロマバスを楽しんだり身繕いをしたり、さらに入浴中以外もここでくつろぐ時間が長いそうで、浴室というより「浴槽付きプライベートリビング」と呼ぶべきかもしれません。


浴室からウォークスルークローゼットを見る。鏡の背後には洗濯機が収まっている。左奧はシャワールーム。