北海道「十勝千年の森」ファームガーデンだより 麗しき花摘み庭(カッティングガーデン)の喜び 第6回(全7回) 十勝千年の森には「カッティングガーデン」という、摘んで飾るために草花を育てる花壇があります。ヘッドガーデナーの新谷みどりさんが繰り出す植栽プランは「ラスティックビューティー」そのもの。いくつもの喜びに出会える花摘み庭の魅力をご紹介します。
前回の記事はこちら>> 数種類でもこんなに美しい花束に。花摘み庭のおすすめプラン
新谷みどりさんに、実際に摘んだばかりの花を使ってブーケの制作をお願いし、植物についてのコメントもお寄せいただきました。
庭の広さに余裕があれば、基本的にはどの花材も混植は可能だそうです。
うまく束ねるには、花の茎を斜めに交差させ、回転させながら組むスパイラル技法を取り入れるのがコツです。
2種の葉色の対比が美しい。中間色のモダンなブーケ
繊細な色のダリアと種付きのセリンセ・マヨール、雲のようなパニクムを合わせたニュアンスカラーの花束。セリンセの青緑が目に鮮やか。
使用した花材
a.ダリア‘アンティークロマン’(Dahlia)花つきがよく、収穫すると次々に花芽が上がって育てやすい。
b.セリンセ・マヨール‘プルプラセンス’(Cerinthe major)開花期が長く、こぼれ種でよく増える。寒冷地では一年草扱い。
c.パニクム・エレガンス ‘フロスティッド エクスプロージョン’(Panicum elegans)夏の淡い緑色から秋の赤みがかった色まで、繊細な穂が美しいグラス。
監修=新谷みどり 撮影=大泉省吾 取材・文=大山直美 協力=十勝千年の森 ※この特集で紹介した栽培例は、北海道・十勝地方で実施されたものです。地域や気候により、適する植物や植え付け時期などは異なります。
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。