山口知宏の社会運勢学 十干・十二支・九星で、宇宙に満ちている生命エネルギーである「気」の流れを見る社会運勢学。人間関係の重要性が問われる「風の時代」に、宇宙を味方につけて運気を上げる道標となります。
九星気学総括「九星気学が明かす2021年下半期の運勢」はこちら 二黒土星(じこくどせい)
厄年の試練を乗り越え心機一転、新たな挑戦へ
迷いが生じたときには周囲へアドバイスを求める
2021年は、坎入と呼ばれる厄年である二黒土星。春先までは体調がすぐれなかったり、人間関係がギクシャクしたりと心配事も多かったはず。
それでも、最近はずいぶんと気になることも減り、落ち着いてきたことでしょう。それは、運勢が下半期に向かって着実に回復してきている兆し。
ただし、気をつけたいのは10月。一時的な運勢の谷間があるので、決して無理をしないように心がけましょう。
このときにものをいうのが日頃の人間関係です。人づきあいを大切にしてきた人は、必ず周囲の人が引き上げてくれるから心配する必要はありません。
来年にかけて人生はさらなる拡大のステージへと向かっていきます。その際、新たな目標に向けて挑戦を始めることが大切です。
おそらく多くの人が、今年の後半には新しい目標が見えてきて、年末頃にはその成果が少しずつ表れ始めることでしょう。
それには、自分自身が人間的に成長している必要があります。今年の厄年の試練は、まさにこの成長のために用意されていたと考えてみてください。
厄年は単なる運勢の底ではありません。あらゆるものが停滞して歩みを止めざるを得なくなったことで、今まで見過ごしてきたことに気づいた人も多かったのではないでしょうか。
人によっては病気に悩まされて、初めてこれまでの生活のあり方が間違っていたことに気づいたり、金銭的な困窮によって、これまで見えなかった周囲のありがたみを知った人もいるでしょう。
これらの試練は、すべて宇宙による采配という側面を持っていたことを忘れてはなりません。
2021年の二黒土星は、運勢的には9年周期の中で停滞している時期。だからこそ、自身を大胆に改革し、本物へと変わることができる好機なのです。
できれば、「今の自分では想像できない自分」へと変わることが望ましいところ。自分では見えない未来の自分を見つけるのは難しい命題ですが、今年は周囲のさまざまな声に耳を傾けていけば、自ずと目指すべき未来が見つかります。
坎入がマイナスの声を引き寄せることもありますが、迷ったときは周りに相談してアドバイスを求めましょう。そして心機一転本物になった二黒土星で来年の新たなステージを迎えれば、得意なジャンルで本領を発揮する忙しい生活が待っています。
【2021年下半期開運の鍵】
●開運のキーパーソン今年の味方は、
六白金星、七赤金星二黒土星の「土」と、今年二黒土星がいる位置に本来あるべき一白水星の「水」。矢印の向きに沿ってつなげば、間に「金」の六白金星と七赤金星があります。今年の味方はこの2星です。
●開運行動・責任感を強く持つ
・何事にも公平無私で臨む
・人を喜ばせる
味方になる六白を表す責任感とボランティア精神。七赤を表すエンタメ精神に沿った行動が吉。
●開運フード・海鮮春巻き
・いかキムチ
巻き物は六白、辛いキムチは七赤。それに、一白を表す生の海鮮食材を組み合わせるのが吉。
山口知宏(やまぐち・ともひろ)
一般社団法人社会運勢学理事。ネクストフロネシスブレイン代表取締役。経営コンサルタント。気学や易に社会情勢、個人の運勢を取り入れた独自の視点による講演で人気を集めている。
監修/山口知宏 写真/PIXTA 取材・文/小倉理加
『家庭画報』2021年7月号 別冊付録「2021年下半期 開運・招福術」掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。