山口知宏の社会運勢学 十干・十二支・九星で、宇宙に満ちている生命エネルギーである「気」の流れを見る社会運勢学。人間関係の重要性が問われる「風の時代」に、宇宙を味方につけて運気を上げる道標となります。
九星気学総括「九星気学が明かす2021年下半期の運勢」はこちら 六白金星(ろっぱくきんせい)
攻めよりも守りが大切な時期。ときには引くことも学ぶ
やみくもに動き回らずどっしりと構えて過ごす
2021年は、年盤の中央に位置する六白金星。年初には、世の中の中心に座る年であることを意識するのが運気を上げるコツとお伝えしましたが、一年の折り返し地点に来て、そろそろ皆のとりまとめ役が板についてきた頃でしょう。
気になるのは、この折り返し地点にあたる6月の運勢のバイオリズムが最も低いこと。
もしこの時期にトラブルが頻発したり、体調が思わしくなかったり、金銭的な問題が生じるなど、運勢の低下を感じたら、これはそれまで激しく動き回っていた生活をがらりと変えて、中央に座ってどっしりと構えなければならないことを示唆しています。落ち着いて行動すれば、道も拓かれていくことでしょう。
自ずと称賛を浴び注目を集める今年の六白金星。中心的な存在になれば、当然のことながら、好むと好まざるとにかかわらず、自分の周囲にいろいろな人が集まってきます。
これは、自身が磨かれて完成に近づくために、通らなければならない道です。そのため、六白金星の言動や計画を表面的になぞる人(偽物)が出てきて、複雑な思いをすることもあるでしょう。
それをも、2021年の試練は「本物」に一歩近づいた証拠だと受け止める度量が必要です。そうして、何事にも動じずに過ごせば、来年にはいよいよ本領を発揮することになります。
それまでは、無意味な対決をしないことを心得ておきましょう。
六白金星は正直者でまっすぐな性格のため、自身の正しさを証明してとことん対決しようとする傾向にあります。
ところが、今年は多勢に無勢で分が悪くなる場面も出てくるかもしれません。それでは自身が疲弊するばかりです。
それよりも、さらなる高みを目指して向上することに目を向けるほうが賢明といえるでしょう。
また、周囲の人のために一生懸命やっていても、正論が通らないこともあるでしょう。その場合は、状況をよく見て、難しいと判断すれば、さっと身を引いてしまうのも一つの手。逃げるが勝ちというときもあることを覚えておきましょう。
いったんきれいに引いてしまえば、いずれは攻める時期が見えてきます。落ち着いて周囲を見渡し、引き際を意識しておくことが、下半期の開運への鍵となります。
【2021年下半期開運の鍵】
●開運のキーパーソン今年の味方は、
二黒土星、八白土星、七赤金星六白金星の「金」と、今年六白金星がいる位置に本来あるべき五黄土星の「土」。図のように隣接する場合には、「金」と「土」にいる自分の星と五黄土星を除いた3つの星が味方に。
●開運行動・言葉に気をつける
・新しいことを始める
・人に喜びをもたらす
味方になる二黒を表す寡黙さ、八白を表す改革、七赤を表すエンタメ精神と関連する行動が吉。
●開運フード・メンマ
・タバスコ
・甘酒
・発酵玄米
たけのこは八白、辛味は七赤、穀物は二黒。それに、五黄を表す発酵をそれぞれ合わせると吉。
山口知宏(やまぐち・ともひろ)
一般社団法人社会運勢学理事。ネクストフロネシスブレイン代表取締役。経営コンサルタント。気学や易に社会情勢、個人の運勢を取り入れた独自の視点による講演で人気を集めている。
監修/山口知宏 写真/PIXTA 取材・文/小倉理加
『家庭画報』2021年7月号 別冊付録「2021年下半期 開運・招福術」掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。