刺繍のある心豊かな暮らし 第5回(全6回) 刺繍糸と針を持って、ただひたすら手を動かすと、大きな安心感に包まれ、心が調整されると刺繍作家のユノさんは語ります。初めてでも刺せる図案と小物の作り方を参照しながら、刺繍のある、心が満たされる暮らしをご紹介します。
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植物の図案を考える時、植物図鑑を見ながら、その生態を調べることから始めます。ヤドリギは地面に根を張らず、樹木の幹や枝に生育する常緑樹。ねばねばとした白い実は鳥に食べられると、運ばれた木の幹に種をつけ、その木の養分を吸収して育ちます。
しれっと居候しながらも、木が枯れないように、適度な養分だけをもらい、華麗な葉と実をつける……そんなヤドリギに感心しながら、球型に育つ姿を刺しました。
「ヤドリギのポシェット」の作り方(前編)
刺繍が初めてでもできるヤドリギのワンポイント。ポシェットは携帯電話がちょうど収まるサイズ。眼鏡やマスク、ハンカチ入れにも。
材料と用具
黒のコットンベルベット…25×40cm
コスモ25番刺繍糸…淡グリーン(535)、グリーン(536A)、淡ライムグリーン(629)、オフホワイト(110)
8号フランス刺繍針
刺繍枠
直径0.8cmのウッドビーズ…3個
直径0.5cmのコード…120cm
ミシン糸
作り方の詳細は、下の写真を左右にスクロールしてご覧ください。 作る人/ユノ 撮影/本誌・西山 航 トレース/田中利佳
『家庭画報』2021年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。