天地を味方につけて、神社で開運する方法 最終回(全2回) 神羅万象で大改革が起こり、さらなる激動も予想される2022年。420年に一度の年である天地の理(ことわり)を理解し、古来、疫病やあらゆる災いを鎮め、幸福を願うために創建されてきた神社で、一年の“福”をいただきましょう。
前回の記事はこちら>> 「神社でよい気をいただいて、天地の神々からの後押しを受けましょう」(検見川神社・水谷智賢神職)
鳥居をくぐった後に続く参道や石段は、神社という神域へ進むために心を鎮める場所。慌てず進みたい。写真は検見川神社の石段。パワースポットである神社に参拝する真の意味
天地の理が希望に満ちた春の兆しを伝える一方、気になるのは、歴史的に見ても災害が予想される年回りだということです。そう聞くと不安になりますが、ただ恐れるのではなく、いつ来てもよいように準備万端整えておきましょう。
一般的な準備は防災の徹底。ハザードマップの活用や、家族で一つではなく、各自で防災グッズを揃えるなどの対策が必要です。災害時の家族間での連絡方法もシミュレーションしておくことをおすすめします。
同時に、自分の中に本来あるピュアな感覚を取り戻しておくことが大切です。昔の人たちは、自分で土地の形勢を読む力があったため、地形的に危ない場所を避ける知恵がありました。風水の基本として、地の利を得ないと生きていけないことを知っていたため、天体の運行などをもとにして自然と心を通わせていたのです。
それが発展したものが、
前回の記事で読み解いた陰陽五行の考え方でもあります。ところが、現代では情報過多の傾向が著しく、いざというときに自分では判断できずにパニックに陥ってしまいがちです。そうならないために、日頃から神社を参拝して眠っている“自然と共生する力”を呼び覚ましておきましょう。
神社は、地域で最もよい場所に建てられています。“よい”とは地の利もありますが、“気”がよいことを表します。
よくパワースポットの神社といいますが、正しくは神社自体がパワースポットなのです。神社を参拝するということは、“罪”を祓い清め、境内を流れるよい気をいただくということにほかなりません。穢れは、汚れではなく、元気(もとのけ)が枯れることを指します。その枯れた気を補充するのです。
気を補充すれば、生活の中で今まで見逃していた“気遣い”がわかるようになってくるでしょう。さまざまな気遣いが感じられるようになると、自然の気が発する危険信号も読み取れるようになります。周囲の気遣いにも敏感になるため人間関係もうまくいくはずです。