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名作家具と暮らす、ラグジュアリーな豪邸ライフを拝見

2021.12.03

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「美しい家具」と暮らす 第3回(全21回) おうち時間の質が求められる時代にあって、インテリアの世界では本物志向のハイエンド家具の動きが好調です。空間と時間の価値を高めてくれる、「美しい家具」のある暮らしを訪ねました。前回の記事はこちら>>

美しい家具のある暮らし
Vol.2 Cassina(カッシーナ)


デザインが際立つ家具ほど控えめな配色が時流


A邸 (埼玉)




ヴォラージュ エクストラソフト システムソファ
大きな吹き抜けのある2階のリビング。モノトーンの家具はすべてカッシーナ製。中央のソファは「ヴォラージュ エクストラソフト システムソファ」。現代の巨匠フィリップ・スタルクによる、クラシックとモダンが融け合ったエレガントなデザイン。座面は場所によって密度を変えたポリウレタンフォームにフェザーをかぶせた構造。

日ごとに心地よさが増す名作家具との暮らし


Aさん一家はご夫妻と20代のお嬢さま2人の4人家族。奥さまのご実家近くに一軒家を新築したばかりです。3階建ての邸宅の内部に広がるのは、クールでスタイリッシュな空間。2層吹き抜けの2階のリビングには黒い革張りのソファがゆったりと置かれ、ほかの家具もすべてモノトーンで統一されています。

吹き抜けに面した3階の回廊やセカンドリビング、玄関にも黒を基調にした数々の名作家具が点在。さながら個人ミュージアムのような趣です。

最近自宅で過ごす時間が長くなり、控えめな色の家具を選ぶ人が増えていますが、特にデザインが際立つものは形だけで存在感があるため、色を抑えるのが生活空間になじむコツ。

A邸のソファは足もとがすっきりしたデザインで背もたれも低く、中間色のクッションをうまく合わせているので、黒でも圧迫感はまったく感じられません。

デザインが際立つ家具ほど控えめな配色が時流
ヒルハウス1 ラダーバックチェア
玄関を入ると正面に見える2脚のハイバックチェアは名作家具として知られる「ヒルハウス」。スコットランドの建築家マッキントッシュが1902年に同名の住宅のためにデザインしたもので、使うより鑑賞するための家具。カッシーナ製。

デザインが際立つ家具ほど控えめな配色が時流
マラルンガ ソファ
2人のお嬢さまの部屋にもそれぞれ名作ソファを配置。こちらはヴィコ・マジストレッティの傑作「マラルンガ」。1973年発売以来のロングセラーで、背もたれの高さが自由に変えられる。カッシーナ製。

家づくりはご主人が主導し、家具も好みのカッシーナ製で揃えたいと、家の設計段階から時間をかけて選んだそうですが、奥さまもお嬢さまも「ソファはフィット感、座り心地、革の感じもいいですね」「照明も素敵で気に入っています」と満足げです。

これから美しい家具とともに暮らすことで、住まいへの愛着がますます増していくに違いありません。

デザインが際立つ家具ほど控えめな配色が時流
アスペン ソファ
3階の回廊に置かれたソファは「アスペン」。2つを組み合わせると背が山形になるデザインで、片側だけでもおもしろい表情に。サイドテーブルはアイリーン・グレイの名作「E-1027」。カッシーナ製。

フォトギャラリーで詳しく見る
撮影/本誌・坂本正行 取材・文/大山直美 スタイリング協力/山田喜美子
『家庭画報』2021年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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