テーブルコーディネーターやインテリアスタイリストとして『家庭画報』のページを彩ってきた
横瀬多美保さん。あらゆるものに美を見いだし、独自の感性でリュクスな空間を創造し続けてきました。そして今、しっくりくるのは上質でありながらもくつろぎ感のあるスタイル、といいます。“生活の中に、美が息づく”そんな日々の暮らしに豊かさを添える素敵なアイディアを巡ります。
LESSON20
球根の花と根付きのランで室内に春を呼ぶ
立春を過ぎると暦の上では春が始まります。
少しずつ寒さが緩み、陽の光や東風に気持ちが春へと向かうこの時期、横瀬多美保さんはお部屋の所々に春咲きの花を飾ります。
お部屋にうららかな雰囲気をもたらす、可憐に咲く球根の花や、根つきの花の素敵なあしらい方を教わりました。
シンプルで透明なガラスコップに生けたヒヤシンスの香りに、室内がぱっと春めいた。日々の暮らしにそっと寄り添う小さな花あしらい。Tips1
生命力溢れる球根を水耕栽培風に楽しむ
冬の間はじっと成長の準備をし、暖かくなると芽吹いて伸びやかに育つ球根の花。多くの方が子供の頃、育てた経験があるのではないでしょうか?
2月に入って花屋さんの店頭にも、多彩な種類の春咲き球根植物が並ぶようになりました。
「季節限定の球根の花を飾るとお部屋の中に一気に春が広がるように感じます。球根って、本当に可愛らしいですよね。毎年、この時季が楽しみなんです」と、横瀬多美保さん。
テーブル上に並んだガラス器の中には、色とりどりのヒヤシンスやクロッカスが水耕栽培風に生けられています。幼い日の驚きや嬉しさを思い出させてくれつつ、今見ると新鮮さを感じさせてくれるアレンジです。