テーブルコーディネーターやインテリアスタイリストとして『家庭画報』のページを彩ってきた横瀬多美保さん。あらゆるものに美を見いだし、独自の感性でリュクスな空間を創造し続けてきました。そして今、しっくりくるのは上質でありながらもくつろぎ感のあるスタイル、といいます。“生活の中に、美が息づく”そんな日々の暮らしに豊かさを添える素敵なアイディアを巡ります。
LESSON23
テーブルコーディネートはまずテーブルクロスから
テーブルコーディネートの土台として、食器やセンターピースを引き立て、ときにアクセントにもなるテーブルクロス。横瀬多美保さんはさまざまなテーブルクロスを掛け替えることで、部屋の空気感を一変させ、折々の食卓の風景を作り出しています。秋から春にかけてのコーディネートのポイントや選び方のコツを教わります。
「アトリエジュンコ」のふっくらとしたキルティング風トップクロスで、秋らしさを添えて。Tips1
テーブルクロス1枚で食卓の風景が変わる
「私にとってテーブルクロスは、部屋の雰囲気をガラリと変えることができる、コーディネートにとって“不可欠なもの”です」と話す多美保さん。
所有枚数を伺ったところ、100枚以上がリネン庫にしまわれているそう。中には20年以上も使っているものもあり、仕事柄とはいえ多美保さんの“クロス”への愛着を感じます。
「テーブルクロスは、暮らしに彩りを添えてくれるもの。いつもの食卓の風景がぐっと豊かな趣になります」。麻や上質なコットン素材のテーブルクロスは、基本的には自宅で洗濯ができ、特別なお手入れが必要なものではありません。
お客さまをお招きする特別な日だけでなく、もっと暮らしの中で日常使いしてみてはいかがでしょうか。