お母さまの形見の亀の置物は「ロイヤル・クラウン・ダービー」製。亀甲模様の「MUNI」カーペットと柄が揃っているのもユーモラス。LESSON42
涼を呼ぶ、モダンアジアンスタイルの花あしらい
暑さの中で、思いがけず覚える涼しさは格別なものです。風や夜の涼気が肌に触れてほっとする“涼”もあれば、音や視覚で“涼”を感じることもあります。
おもてなしの日はもちろん普段の日でも、夏のインテリアに欲しいのは“涼味”。お部屋の中に清々しい心地よさを呼ぶ、夏の花あしらいをご紹介します。
Tips1
水盤にいける玄関先の迎え花
花やグリーンをインテリアとして飾ると、空間が生き生きとするばかりでなく、四季折々の自然美を感じられるという効果があります。
たとえ都心のマンションの一室であったとしても、きちんと季節の移ろいに寄り添う。
インテリアスタイリストの横瀬多美保さんの暮らしは、そんなさりげない豊かさに溢れています。
エントランスの扉を開けると目に飛び込んでくるのは、玄関の土間に置かれたグリーン。
愛犬のクロベエと共に、訪れた人を「ようこそ」と出迎えてくれているかのようです。
「直置きできる水盤を使えば、飾り台などがない場所であっても花を飾ることができます。花瓶と違って倒れる心配もありません。グリーンや枝ものをちょっと挿しておくだけで絵になります」
インテリアレッスン25の花盆栽の鉢カバーとしても使用した銀色の水盤に、今の時期は大きなシダを一枚。白い石を花留めにして、その上に亀の置物をのせました。