日日是“笑”日(にちにちこれしょうじつ) 女優の柴田理恵さんが綴るきもの日記。きもののリメイク術から、愛犬との心温まる暮らし、得意の料理など、笑顔あふれる日常をお送りします。
前回の記事はこちら>> 如月~私のきもの指南役・石田節子さん
立春を迎え、気持ちは春へ向かっていますが、肌で感じる季節は寒さ真っ盛り。写真の黒いコートは、実をいうと和装用なんです。
ゆったりした袖のシルエットが、きものを知らない人からすると新鮮に見えるみたいで、「格好いい!」なんて褒められたことに味をしめ、洋服のときにも愛用しています。
衿もとには、天国にいる愛犬・晴太郎の写真をもとに作ってもらったブローチを。こうして、時々一緒にお散歩しています。
さて、今月は20年来の私きものの指南役であり、リメイクに目覚めるきっかけをくださった、きものスタイリストの石田節子さんを紹介させていただきます。
“渋派手コーディネート”の立役者
石田さんとの出会いは、確か20年ほど前のこと。仕事できものをスタイリングしていただいたのが最初で、「さっぱりして、格好いいコーディネートだな」と感じたことをよく覚えています。
当時、西麻布に石田さんのお店があって、アンティークなども扱っていたのですが、いわゆる極彩色のこってりした雰囲気ではなく、さらっとお洒落なイメージで私好みでした。ググッときものに興味を覚えはじめた頃は、まずは実家の箪笥を掘り起こすことに。かねてより石田さんのセンスを買っていたので、おばば(祖母)の黄八丈や大島紬を持ち込んで染め替えていただきました。
その後、憧れの樹木希林さん風のデザインリメイクもお願いすることに。以前ご紹介した、
流水の小紋と紺地の御召しを切り嵌めした一枚がイメージ以上の仕上がりで、そこから私のきもの遊びが加速します!