きものダイアリー

暮らしの喜びをシェアする地元で愛される呉服屋さん「きもの樂布 山正」

2022.04.07

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専門店から広がるきものライフの楽しみ 第1回(全4回) 地域に根差す呉服屋さんは、仕立ての知恵、着付け、コーディネートアドバイス、メンテナンス、そして「楽しみ方」も提案する、ハブ的存在。信頼できる専門店に出会った方々のきものライフを伺うと、着ると開ける素敵な世界が見えてきました。

きものを通じ一人ひとりの魅力を引き出すお手伝いを


きもの楽布 山正
店名の「きもの樂布」に、布を楽しみ纏うことで着る人を幸せに導くという想いを込めました。10年以上続けている「着物でお出掛け会」は大変好評で、歌舞伎やお能の鑑賞やお食事会といった優雅で贅沢な時間を共有することで、お客様同士の和が自然と生まれていくのが嬉しいです。店舗②階の和室では、つるし飾りや半衿付けなど和に関連したワークショップも随時開催していますので、ぜひお気軽にご参加ください。(女将 桜井妃登美さん/眞理恵さん)

暮らしの喜びをシェア


数少ない東京の下町風情を色濃く残す西小山にこま通り商店街にある「きもの樂布 山正」。3代目の店主と長年の間柄の上級者に加え、次期4代目を中心に広がる若い世代まで、笑顔いっぱいの呉服屋さんです。


きもの楽布 山正写真左から、アイルランドから帰国して女将修業中の眞理恵さん。仲間に刺激されどんどん着るようになった荒木さん。海外生活からきものに目覚めた武末さん。下町の御神輿文化に育てられたという榊さんと“夫婦できもの”を目指して武末さんに着付けを習った禅さん。

結婚当初に義母と色違いの絞りの帯を求めたのがきっかけという阿部京子さん。ご一緒の小泉ヨリ子さんは「山正さんにはインターネットでは教えてくれないものがたくさんある」と言います。若女将と4人の仲間はイタリアンレストランで知り合った者同士。

きもの楽布 山正自分のきものの写真アルバムを眺めるのが仕事の合間の息抜きという、白大島に綾の手紬工房の花織帯を合わせた小泉ヨリ子さん(左)。芝居見物にはやわらかもの、街歩きにはかたものとシーンで着分ける阿部京子さん(右)は牛首紬の型染めで。

誂えの着やすさを実感したという荒木由紀恵さん、着付けの先生役の武末和子さん、地元育ちの榊慎治さんと妻の禅しずかさんは、コロナ禍にせめてもの楽しみをと浴衣を新調。女将が橋渡しする世代間の交流も下町の呉服店らしい魅力です。
きもの楽布 山正

Information

きもの樂布(らくふ) 山正(やましょう)

東京都目黒区原町1-10-16

TEL 03-3711-0545
営業時間 11時~18時 
定休日 日曜・月曜・祝祭日

https://rakufu-yamasho.tokyo

  • 公式Instagram:@kimonorakufuyamasho ●きもの着方教室4月開講予定 詳細はお気軽にお問い合わせください。 ●4月下旬 新作浴衣会(新江戸染/小倉染色図案工房) ●5月 浴衣お話会~注染浴衣ができるまで~ ●6月 浴衣でお出掛け会
    きもの楽布 山正
撮影/本誌・伏見早織 構成・文/古谷尚子
『きものSalon』2022春夏月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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