余韻に残る上質シンプルが信条
「趣味のきもの えり新」
「趣味のきもの えり新」女将 村上美佐さん(左)〔ここがポイント〕
着る人が輝いてこその価値 本音のわがままを遠慮なく
「ハレシーンでもシャレシーンでもどこかに自分だけのこだわりを入れることで心が弾みますよね。もうちょっと薄い色がいい、ここに刺繡が欲しい、好きなモチーフを入れたい……別誂えができるのがきものの醍醐味ですから、そういうわがままは大歓迎です。小さな店なので遠慮なく何でも思ったことをお話しいただけるアットホームな雰囲気で、TPOからもの作りの技術的なことまで専門店ならではのアドバイスができればと思っています」(女将 村上美佐さん)
「趣味のきもの えり新」の提案
きめ細かでパーソナルな提案力が評判の姫路「えり新」さん。ハレ・シャレどちらのシーンにも共通するポイントとしてあげた「余韻に残る」という言葉に、深い意味合いと確かな自信が感じ取れます。
お誂えを得意とし、たとえば既存のきものに自分のこだわりを加えたり、配色を替えて帯を別注したりといった、本音の欲しいを叶えてくれる頼もしい呉服店です。
ハレきものはえり新オリジナルの金彩宝尽くし付け下げ。摺り銀箔地の菊花菱文の帯を合わせた王道スタイル。どちらもカスタマイズができます。
シャレきものは糸づくりからこだわる兄妹作家コンビのひと揃え。布のオーラを感じるまさに上質シンプルな提案です。
専門店に聞きました!きものコーディネートのコツとTPO〔全8回〕
撮影/西山 航、伏見早織、久保田彩子(本誌) 着付け/高橋惠子 園田美保子 伊藤和子 構成・文/古谷尚子(本誌) 協力/夢訪庵(扉ページの帯)
『きものSalon』2019-20秋冬号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。