第18回
タンスに眠っていた短い帯に救世主あらわる!?
少し前に母からもらった名古屋帯。どんなきものにもすんなりと馴染むのですが、最終的にはいつも他の帯に。なぜなら短いのです。ほんの少しでもてを多めに取ると完全にアウト、やり直し。こうなると使用頻度はますます減るばかり。
「短い帯にも弓岡先生が考えた切らない作り帯は便利だよ」と、きものSalon古谷編集長。
見ると編集長の机には弓岡勝美先生監修の新刊『
10分でキレイに結ぶ 帯結びの基本』が。弓岡先生はアンティークきものショップ「壱の蔵」を手がけながら、きものの歴史や日本文化を発信する「和ぶんか塾」を主宰するなど幅広く活躍されています。先生監修の『
おとなの半幅帯結び』は、今なお重版が続いているロングセラーの一冊。そして今回の新刊は、名古屋帯と袋帯を使ったさまざまな結び方、コツやテクニックなどを一挙にご紹介する、いわば帯結びの集大成となっています。
古谷編集長(以下、古谷)「この本には切らない作り帯も紹介されているの。びっくりするくらい簡単だからE子とA子にもできると思うよ。むしろ普段より時間をかけずに結べるかもね」
短い帯が結べるだけではなく、時間も短縮できるんですか!? わたくしE子、とても気になります。母や祖母からもらった短い帯も使えたら、合わせたいきものがあるのです。早速、弓岡先生のところへ行ってまいります!
弓岡勝美先生、短い帯を救ってください!
お邪魔したのは青山にある弓岡先生のサロン「壱の蔵」。色鮮やかなアンティークや、コンディションのよいリサイクルのきものと帯が並んでいます。この素敵な空間で、早速切らない作り帯を教えていただくことに。
弓岡勝美先生(以下、弓岡)「昔の女性はとても小さかったから現代の女性には短いことが多いのですよ。でも大丈夫、この方法さえ知っていたら解決できます。さあ早速やってみましょ」
今回は先生のご協力のもと、動画を録らせていただくことに! それでは早速まいりましょう。まずは切らない作り帯の作り方です。