専門店に聞きました!きものコーディネートのコツとTPO 第3回(全8回) 『きものSalon』本誌が頼りにする専門店に聞くコーディネート企画。今回のテーマは「ハレとシャレ」。現代のフォーマルシーンに提案したい「ハレ」の装いと、きものファッショニスタになれる「シャレ」。さてその極意とは?
前回の記事はこちら>> 冒険の一枚が“トキメキ”をもたらします
「米子・きものと帯 ふじはら」
〔ここがポイント〕
思いきって今までと違う色柄に挑戦してみましょう
「上品でオーソドックスなスタイルは平凡になりがち。いつもはきれい色を選んでいる方も秋冬シーズンには風景に似合うこっくりとした色柄にトライしてみてはいかがでしょう。ひと味違う自分の魅力に気づくことで楽しさが広がります。ハレで気をつけたいのはきものと帯の世界観を統一すること。シャレの装いは、なりたい自分のイメージをふくらませてみることから始めて、好きな色を必ずどこかに取り入れることで自分らしく。柄オン柄の遊びも面白いですよ」(店主 藤原 修さん 佳子さん)
「米子・きものと帯 ふじはら」の提案
絵画のように美しい色彩のきものが飾られている店内は、街の小さな美術館のよう。子供連れで気軽に立ち寄ってしばし日常からトリップ。園児の浴衣をきっかけに十三参り、成人式ときもので成長を見守る家族ぐるみの付き合いも多く、明るく楽しい人柄の女将ときもの談議に花を咲かせれば時間を忘れてしまう街のオアシスです。
ハレきものに選んだ慶長模様の古代友禅は、本来きれい色を得意とするふじはら好みの中で異色の秘蔵コレクション。主役になる日のご褒美ともいえる逸品です。
対するシャレきものは柄オン柄の思いきり楽しいコーディネート。見ているだけでいますぐパリに出かけたくなるくらい心が弾みます。
Information
米子・きものと帯 ふじはら
鳥取県米子市角盤町2-56
撮影/西山 航、伏見早織、久保田彩子(本誌) 着付け/高橋惠子 園田美保子 伊藤和子 構成・文/古谷尚子(本誌)
『きものSalon』2019-20秋冬号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。