専門店に聞きました!きものコーディネートのコツとTPO 第4回(全8回) 『きものSalon』本誌が頼りにする専門店に聞くコーディネート企画。今回のテーマは「ハレとシャレ」。現代のフォーマルシーンに提案したい「ハレ」の装いと、きものファッショニスタになれる「シャレ」。さてその極意とは?
前回の記事はこちら>> “ハンサムきもの”で現代的な個性を
「きもの すぎを」
〔ここがポイント〕
微妙な色の違いにこだわってすっきりとした抜け感を
「普段、洋服のトレンド色の中で生活している私たちですから、きものにも時代の色を取り入れて、スタイリッシュに着たいもの。この秋冬はスモーキーカラーが主流。微妙な色合いはトーンの違いによって印象ががらりと変わりますから、コーディネート全体のトーンを一歩引いて見てみることをおすすめします。現代的なシンプルな装いで大切になってくるのが、織りや染めの作り手の技の質の高さです。あの人はさりげないけど何かが違う、と二度見される装いをご提案します」(スタッフ 杉尾さん、鈴木さん)
「きもの すぎを」の提案
札幌や東京からも「すぎを好み」を求めてくるファンがいるという旭川の専門店。茶道教室や1回300円からという着方教室、思い思いの装いで集う食事会が好評です。店主自ら全国各地の作り手の元に出向き、いま欲しい一品をプロデュースする別注品に、その実力と都会的なセンスが生かされています。
ハレきものは、まさにそぎ落とされた美。華美な柄付けの多い方の席でかえって目を引くことでしょう。
ワントーンでまとめたシャレきものは糸にこだわる作家同士の組み合わせ。上品でシンプルシックな美人きものは、二度見されること間違いなし。
撮影/西山 航、伏見早織、久保田彩子(本誌) 着付け/高橋惠子 園田美保子 伊藤和子 構成・文/古谷尚子(本誌)
『きものSalon』2019-20秋冬号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。