先日作り方を紹介して以来、小顔に見える!和装に合う、と、ご好評いただいている〔
きもの姿にも似合う「美人マスク」〕が、商品化されたとのニュースが届きました。
きもの姿に似合うマスクが欲しい!
きっかけはまだ緊急事態宣言発令前のこと。だんだんとコロナウイルス感染拡大の影が迫りつつある中、私たちきものSalon編集部は都内百貨店でリアルショップを展開していました。
「こんな気分のときに会いに来てくださる方に何かできないか」と、
バッグハンドルSomeco(サムコ)の開発者・新井典子さんが考えて持ってきてくださったのが「京絞り寺田」の鹿の子絞りでつくったマスクキット。
きもの姿に市販の白いマスクはちょっと残念と思っていた私たちは、さっそくそのマスクキットを元に手作りし、次の日から鹿の子マスクで店頭に立ちました。
すると、そのマスクが大好評! いつの間にか「鹿の子だマスク」と命名され、売って欲しいという声がたくさん届きました。その声に推されてこのたび販売が決定。新井さんが何度も型紙を作り直したという絶妙な立体感が、小顔効果抜群と評判です。
「鹿の子」の由来とは?
古来神の使いとされた鹿。その小鹿の斑点から名づけられた模様の名前が「鹿の子」です。
無病息災や子孫繁栄の願いを込めて、女性のきものや羽織、髪飾り(手柄・てがら 時代劇などで娘さんが赤い鹿の子絞りの布を日本髪につけているのをよく見ると思います)に好まれてきました。
きもの姿はもちろん、洋装にも映える美しさ。中性洗剤で手洗いできます。「鹿の子だマスク」は色柄の違いで全5種。Somecoオンラインショップで販売中。「新しい生活様式」の中でも美しく
鹿の子絞りのマスクをつけることで、見た目の美しさとともに、心の願いも伝えることができる、これぞ日本の美徳かもしれません。
鹿の子絞りは熟練の結い子さんによって
ひと粒ひと粒絞る根気のいる手仕事で生まれる美。少しのエラーで、きものとしては製品化できなくなるものも。そんな布地を使って、ひとつひとつ手作りで、柄物の場合は柄合わせも考えて作る鹿の子だマスク。裏側は通気性を考えた上質な麻布です。
たかがマスク、されどマスク。新しい生活様式の中でも、日本人としての美意識を失わずにいたいなと思うのです。(きものSalon編集長 古谷尚子)
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Somecoオンラインショップ
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http://www.someco.info/onlineshop/