ご無沙汰しております、一色采子でございます。1年以上に渡ってお届けしていた、
こちらの連載が書籍『一色采子のきものスタイルBOOK 母のタンス、娘のセンス』(1600円税別/世界文化社刊)となりました。3月上旬に発売の運びとなりましたので、ここにお知らせ申し上げます。これまで連載をご覧いただいた皆さまにも改めて心よりお礼を申し上げます。
雑誌『家庭画報特選 きものSalon』で掲載された同企画のコーディネートをはじめ、これまでWeb連載でご紹介したアイテムから、単行本のために撮り下ろしたコーディネートまで……盛りだくさんの私物尽くしとなっております。こちらの連載では季節の切り口を中心にお届けしてきましたが、書籍では母の箪笥を活かすためのアイデアを再構成して集約。温故知新の伝統をベースにしながら、和洋折衷の遊び心も加わり、新鮮なきもののお洒落と出会える一冊となりました。
箪笥の整理術や愛猫とのショットも
今回は一足先に、少しだけ内容をお届けします。
こちらの写真は私の部屋のきもの箪笥です。
天井まで届くサイズの箪笥3棹に加え、帯を納めるものが2棹、それでも収まりきらずに葛籠を積み重ねている次第。この他に母の箪笥が地下に眠っているのですから、ワードローブの全貌を把握するだけでも四苦八苦。きものは寸法直しが必要なため、今の気分で「着たい!」と思えるものを少しずつ仕立て替えているのですが、帯はお直しの必要がないため膨大な量となります。
書籍では、今はなき銀座の名店「紬屋吉平」の女将である浦澤月子さんから教えて頂いた帯の収納術をご紹介。限られたスペースに一本でも多く、それでいて帯に負担をかけずに収納したいという方にもオススメの、目から鱗のアイデアを披露しています。
また、母譲りの帯締めを整理する便利な専用箪笥も公開!小物の収納にお悩みの方にお役立ていただければ幸いです。
さらに、いつもは愛犬ばかりが登場していますが、今回は我が家の愛猫たちも初お目見え。父譲りの大山家の動物愛好エピソードもお楽しみください。
巻末には私の第二の故郷ともいえる、福島県二本松市のプチ観光ガイドもお届けしています。個人的にお勧めしたい、二本松市の名所や温泉、買い物スポットをぎゅっと凝縮。季節ごとのイベントには、私もきものを纏って駆けつけていますので、是非この機会にお運びいただけましたら嬉しい限りです。
父の作品を所蔵する大山忠作美術館にて。