朝ドラ『スカーレット』のヒロインのパートナー・八郎役で一躍注目を集めた松下さん。現在、連続ドラマ『知ってるワイフ』(フジテレビ系)に津山千晴役でレギュラー出演中。松下洸平さんが出演する舞台が、4月から東京ほかで上演されます。人気劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんの名作を、才気溢れる演出家の手で新たに上演するシリーズ「KERA CROSS」の第三弾、『カメレオンズ・リップ』です。さて、このミステリアスなクライム・コメディで、松下さんはどんな表情を見せるのか? 素顔とともにお届けします!
――堤 真一さんと深津絵里さんの主演で2004年に初上演された『カメレオンズ・リップ』。松下さんは映像でご覧になったそうですね。「はい。オファーをいただいて、すぐにDVDを観せてもらいました。出演者の皆さんが、ものすごくエネルギッシュでカッコよくて。すごい作品に参加できるんだなと思って嬉しくなりました。舞台装置も大がかりで、仕掛けもたくさんあったので、河原(雅彦)さんが新たに演出される今回はどういうふうになるのか、とても楽しみです」
――松下さんが演じるのは、20世紀初頭頃のヨーロッパの山中にある邸宅で、謎の死を遂げた姉とそっくりな使用人と暮らすルーファス。どんな印象でしたか?「堤さんが演じていらっしゃることもあると思うんですが、ひょうきんな中にも常に一抹の悲しさを抱えている感じが哀愁みたいなものとつながって、時々ものすごくセクシーで。“素敵だなあ、ルーファス”とずっと思いながら見ていました。不器用さも伝わってきて、見ていると切なくなってくるんです」