2018年公開のハリウッド映画『レディ・プレイヤー1』に出演。スティーブン・スピルバーグ監督が演技力を絶賛した森崎ウィンさん。映画化を望んだ作品に出演できるチャンスなのに、「できないです」!?
第156回直木賞と第14回本屋大賞のダブル受賞という快挙を達成した、恩田 陸さんによる小説『蜜蜂と遠雷』。世界を目指す4人の若きピアニストたちの才能や運命、挑戦、そして成長を、圧倒的な音楽描写と共に書いています。そんな小説を「いちファンとして読んでいたんです」と言うのは、森崎ウィンさん。森崎さんは、小説を「映画化したらいいのになと思いながら」読んでいたといいます。
「(小説を読むと)クラシックを知らない僕でさえも、ちゃんと音が聴こえてくるんですよ。人間の想像力の豊かなところでもあるんでしょうね。そこを刺激する、素晴らしい作品だなと思って。ピアニストの話とはいえ、アスリートと同じように登場人物が戦っているので、映画にしたらすごく面白くなるんじゃないかな、映画化したらどのキャラクターだろう……んー(栄伝亜夜役は)ない、(高島明石役も)ない、(風間 塵役も)ない、(マサル役は)ないな〜って(笑)」
そんなことを考えていた森崎さんですが、『蜜蜂と遠雷』は映画化が決まり、「一番やると思っていなかった」という、4人のピアニストのうちの一人、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール役を演じることに。最初は「原作を読んでしまったから、できないですっていうことを率直に言いました」。