ドラマ『カフカの東京絶望日記』や映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』などに出演し注目の人気俳優・鈴木拡樹さん。数学者の視点で第2次世界大戦を描いた漫画『アルキメデスの大戦』。2019年には、映画『永遠の0』などを手がけた山崎 貴監督により映画化され、話題になりました。その山崎監督が舞台原案で参加し、演劇界注目の「劇団チョコレートケーキ」の古川 健さんの脚本、日澤雄介さんの演出で、戦艦大和建造の是非をめぐる攻防戦が舞台に! 主人公の天才数学者・櫂 直を演じる鈴木拡樹さんが自身の役や作品について、語ります。
——まず、『アルキメデスの大戦』という作品自体の印象をお聞かせください。
「自分が舞台で演じるということを知った上で、漫画を読んだあとに映画を観たんです。漫画の世界観を映画はどのように描いているのかなということにすごく興味を持ったんですけれども、原作ファンを裏切らない展開で、映画だけのオリジナルのシーンも含め、とにかくうまく作品の魅力が伝わっているなと感じて。舞台がより楽しみになりましたし、観てくださる方には、漫画も映画も舞台も、どれも楽しんでいただけたらと思います」
——見どころの一つは、会議のシーンになると思いますが、映画などでご覧になってどんなふうに感じましたか?
「手に汗握るって、こういう感覚なんだろうなと思いました。劣勢になったり、盛り返したりの繰り返しで。どっちに転がるのか、ハラハラしながら観ていたところもありますし、櫂が立ち上がったとたん“キター”って思いました(笑)。演じる上では、(会議のシーンは)アクションに置き換えて考えられるところもあるのかなと。いつもは体を使ってアクションをやっていますが、頭脳での攻防戦といいますか。ピリピリする感覚がとても刺激的だなと思いました」