端正なルックスと熱いハートを持ったナイスガイ。2019年は『都立水商!~令和~』『同期のサクラ』など5本のテレビドラマに出演した。映像作品を中心に人気上昇中の竜星 涼さんが、三谷幸喜さん作・演出による新作舞台に出演します。ある共産主義国の収容施設を舞台に、反政府主義者として捕らえられ、演じることを禁じられてしまった俳優たちを描き出す『大地』。作品への意気込みとともに、その素顔をお届けします!
(※この記事の取材は2020年4月初旬に行われました)
――三谷さんによる書き下ろしで、キャストも大泉 洋さん、山本耕史さんなど実力派揃いの『大地』。出演が決まったときはどう思われましたか?
「とても嬉しかったです。毎回タイミングが合わなくて、残念ながら三谷さんの舞台を生で観たことはないんですけれども、いつかご一緒させていただきたいとずっと思っていた方なので、すごく光栄なことだし、誇りに感じています。もちろんプレッシャーもありますが、先輩方の胸を大いに借りて頑張りつつ、僕自身も楽しめたらなと思います」
――役どころについて、三谷さんから何か話はあったのでしょうか?
「いえ。PARCO劇場オープニング・シリーズの記者会見でお会いしたときに、“大丈夫だからね、心配しなくていいからね”とだけ言われました。どういうことだろう?と思ったら、どうも“台本はまだないけど、心配しないでね”ということだったみたいで(笑)。なので僕、今回の舞台の中身について、まだほとんど何もわかってないんです」
――そうでしたか。公演企画書に載っていた“生まれ持ったその美しい容姿のために、俳優になるべくしてなった男”が竜星さんの役かなと想像しているのですが。
「どうでしょう……、そういう期待感もあるのに、全然違う役柄だったらどうしよう(笑)。もちろん自分としては、どんな役柄にも全力で挑むつもりです。自分の技術が足りていない分、前回の舞台には、もうこれ以上出せないくらいの熱量を注ぎ込んで、絶対にやりきらなければという気持ちで臨んだんですね。その結果、自信というものをもらったので、今回はそこから少し成長したところを見せたいですし、自分が役者をやる意味みたいなものとも向き合うことになるだろうなと思ってます」