結成以来のメンバー、瀬下尚人と石坂 勇に出会ったのは、赤坂のショーパブTap Tipsで働いていた頃。その後メンバーも増え、長身揃いの男だけのエンターテインメント集団として人気を博す。
“走り出したら止まらない”を合言葉に、1986年にスタート。オリジナルのストーリーにさまざまなパフォーマンスを盛り込んだエンターテインメントな舞台で、観る者を魅了し続けるザ・コンボイショウが、今年の2月~3月に初演して大好評を博した『asiapan(アジァパン)』を再演します。主宰を務め、作・構成・演出を手がけて出演もする今村ねずみさんに、見どころなどを伺いました。
――『asiapan』は、遺跡群に囲まれたアジアのある町のゲストハウスを舞台にした物語だそうですね。
「アジアへの旅から生まれた作品です。以前は、旅といえばニューヨークやロンドンに舞台を観に行くことがほとんどでしたが、欧米のエンターテインメントを追いかけるのも疲れたし、日本とは根本的にショービジネスの形態やつくり方が違うから、あまり参考にもならない。それで去年、何の気なしに香港へ行ったら、ハマっちゃって(笑)。なにせ人のパワーがすごいし、あの雑多な感じが面白い。すっかりアジアが気に入って、帰国して10日後くらいにはカンボジアのアンコールワットに旅立っていました」