NHK連続テレビ小説『エール』には、昭和の国民的歌手・藤山一郎さんをモデルとした山藤太郎役で出演。歌声も披露した。柿澤勇人さんが吉田鋼太郎さんとタッグを組み、英国の劇作家アントニー・シェーファーの最高傑作『スルース～探偵～』に挑みます。推理小説家の邸宅を舞台にしたスリリングで濃密なサスペンス劇です。演出も手がける吉田さんに“ぞっこん”だという柿澤さん。さて、その心境は？
――吉田さんとの魅力的な舞台企画。最初に話を聞いたときは、どう思われましたか？「そりゃもう嬉しかったですよ。僕は『デスノートTHE MUSICAL』(2015年)で初共演させてもらったときから、鋼太郎さんにぞっこんなんです。その後、『アテネのタイモン』(2017～18年)というシェイクスピア劇で演出を受けたときも、キツい芝居だったのにすごく楽しくて、まさに鋼太郎さんに導いてもらった感じでした。それで、また一緒に芝居がしたいです、お願いしますと言い続けていたら、『じゃあ、一緒にやってみるか』と言ってくださって」
――吉田さんから直々に？「はい、(酒を)飲みながらですけど(笑)。『スルース～探偵～』公式サイトのコメントにも書いたんですが、鋼太郎さん曰く、僕は『俺の若い頃そっくり』なんだそうです。もっとできる、もっとうまくなりたい、もっと売れたいという思いを常に抱えて悶々としている、そういうお前が好きだから一緒に芝居がしたいんだ、と。このコロナ禍で、企画を進めるのは難しいんじゃないかと思ったこともあったんですが、皆さんがGOサインを出してくれて、本当に嬉しく思っています」
