北海道出身。繊細でいて力のある目が印象的。飾らない素顔も魅力的な24歳だ。報道の現場を題材に、自粛、忖度といった“メディアをめぐる空気”を描き、大きな話題を呼んだ二兎社の“空気”シリーズ。その集大成となる『ザ・空気 ver.3 そして彼は去った…』に、金子大地さんが出演します。人気シリーズに挑む注目の若手俳優の心境と素顔に迫ります!
――テレビ局を舞台に、社会状況とシンクロさせながら今の日本の空気を描き出す本作品。出演が決まったときは、どう思われましたか?「ものすごく嬉しかったです。今年2月に初めてやらせていただいた舞台がすごく楽しくて、ぜひまた舞台をやりたい、現代劇も経験してみたいと思っていたので。シリーズの前2作品を映像で観せていただいたのですが、噂で聞いていた以上に面白くて、余計に嬉しくなりました。今の世の中とすごくリンクしているところがあって、本当に独特な空気が流れていて……第3弾がどんな物語になっていくのか、とても楽しみです」
――出演者は5人のみ。濃密な稽古が味わえそうですね。「そうなんです。ポスター撮影のときにお会いした永井さん(二兎社を主宰し、作・演出を手がける永井 愛さん)と、佐藤B作さん以外の方とは“はじめまして”なので、少しドキドキしています(笑)。神野三鈴さんは、出演されている作品をいくつか拝見していて、すごく素敵な女優さんだなと思っていた方。皆さん素晴らしい方ばかりなので、その中に入ってお芝居ができるのはすごく幸せなことだと思っています」
――B作さんはワイドショーでおなじみのアクの強い政治コメンテーター役、神野さんは政権に批判的で上層部に疎まれているニュース番組のプロデューサー役とか。金子さんの役柄は?「AD(アシスタントディレクター)で、ゆとり世代とか、さとり世代と言われている、いまどきの若者だと聞いています。ADといえば出演者にもスタッフにも気を使う立場。B作さんが“昔のADさんは人間扱いされていなかった”と話してくださったので、それが1つのヒントになるのかなと思っています。永井さんが僕の実年齢の役を書いてくださっているので、このメンバーの中で自分には何ができるのか? 何を求められているのか?ということを考えて、僕がやるべきことがしっかりとできるように準備しつつ、どんな演出にも対応できるようにフラットな気持ちで稽古に臨みたいです」