フィギュアスケート愛(eye) 本誌『家庭画報』の「フィギュアスケート」特集を担当する、フリー編集者・ライターの小松庸子さんが独自の視点で取材の舞台裏や選手のトピックスなどを綴ります。
バックナンバーを見る>>> 動画配信第2弾!
FS「Pale Green Ghosts」振り付けのお気に入りポイントは?
皆さん、前回お届けした
SP(ショートプログラム)「シェルタリング・スカイ」における、髙橋さんお気に入りの振り付けワンポイント動画は、お楽しみいただけましたでしょうか。
今回はFS(フリースケーティング)「Pale Green Ghosts」バージョンの動画をお送りいたします。どこの振り付けのことか、おわかりですよね!
動画の撮影をさせていただいた9月半ば。肉離れの影響でアイスショーでのお披露目が延期になっていたため、この時点ではSPもFSもまだ実際に拝見する機会がありませんでした。その翌日、関西大学へ取材に伺い、曲かけ練習で初めて目にすることができたわけですが。
FS冒頭、このポージングで集中力を高め、別世界にすっと入って行く。FSの曲かけ練習を見たとき、控えめにいっても「エライものを目撃してしまった……」と思いました。ところどころ確認しながら滑っているので、全体を通して見られたわけでもなく、髙橋選手からしたらまだまだ未完成な段階にもかかわらず、このプログラムの放つ迫力のすごさといったら。
卓越した表現力はそのままに、また未知なる世界の扉を開けている髙橋選手が氷上にいました。「これが完成した暁には、どんな作品に仕上がるのだろう」と想像しただけで、期待に身震いするほどの衝撃でした。
練習に向け、時間をかけて丁寧にスケート靴を履く髙橋選手。10月の近畿選手権後に替えた靴は西日本選手権ではいい按配だったが、「全日本選手権に向けて更に微調整していくつもり」とのこと。