健康的で朗らか、笑顔が素敵な坂井真紀さん。ドラマや映画のほか、ナイロン100℃や劇団☆新感線などの舞台にも出演する実力派。サヤカが育った環境を考え、家族の匂いが出せたらいいな
いつも一緒だったのにいなくなってしまった愛犬・ルーの帰りを待ち続けるサヤカと、息子に先立たれたフセ老人。別れを受け入れられない2人が出会って友情で結ばれていき……。伊集院 静さんの短編を原作にした映画『駅までの道をおしえて』の製作が2016年秋に始動し、翌年にはサヤカ役が新津ちせちゃんに決定。ちせちゃんは、ドッグトレーナーのもとでルーとして育てられていたルーを自宅で預かり、信頼関係を築くことに。そして、サヤカの成長と季節を追いながら、1年半にも及ぶ撮影がスタートしました。
幼い頃の子供らしい格好から、ワンピースにペタンコ靴など少しお姉さんっぽい装いへ。サヤカの成長が見られる洋服やバッグは、母の手作りという設定だそう。なるほど、劇中に初めてサヤカの母が登場する場面ではミシンがけをしています。そんな母に扮したのが坂井真紀さん。橋本直樹監督からは、母について「子供との距離を大切にしている」というキーワードが。坂井さんは、「シーンは少ないんですけども、この家族の薫りを感じられて、“あ、ここがサヤカの育った家だ”ということが伝わったらいいな」と思いながら演じました。