主演作2本を含む5本の映画が公開された2019年にデビュー10周年を迎えた高杉真宙さん。若いながら人気と実力を兼ね備えている。建設会社のウェブサイトで始まった連載企画。実話を映画に
1919年創業の大手総合建設会社、前田建設工業株式会社。ホテルや病院、マンション、商業施設のほか、発電所やトンネルなどを手がけてきたこの前田建設工業が、なんとアニメ『マジンガーZ』に登場するマジンガーZの地下格納庫を作るという。……といっても、これは前田建設工業のウェブサイト内でスタートした連載企画上でのこと。2003年に前田建設ファンタジー営業部として始まった連載は、アニメやゲームなど空想世界の巨大建造物を前田建設工業が受注して建設するなら、どんな技術を用いて工期や工費はどれほどになるのかを正確に検証するもの。マジンガーZの地下格納庫も、工期や工費がはじき出されました。そんな実話が映画に。
「バランスを見るのに、ちょっと時間がかかった」と言うのは、前田建設の広報グループに勤務するドイ役の高杉真宙さん。バランスとは、「引くところは引く、のるところはのる」という熱量の出し具合のことで、上司のアサガワ(小木博明)に「うちの技術でマジンガーZの格納庫を作っちゃおう」と無茶ぶりされ、プロジェクトに巻き込まれてしまった感いっぱいの若手サラリーマン・ドイを演じるにあたっては、「撮影現場に入ってからも少しずつ調整しつつ」だったそうで、ベッショ(上地雄輔)やエモト(岸井ゆきの)ら広報グループの「皆さんの様子を見ながら、徐々にテンションを上げていきました」。