出演している連続ドラマ『ルパンの娘』(フジテレビ系)は、昨年好評を得た同名のドラマの続編。毎週木曜22時~放送中。12月に上演される舞台に、瀬戸康史さんが出演します。作品は、演出を手がける三谷幸喜さんが敬愛する、ニール・サイモンのコメディ『23階の笑い』。視聴率競争が激化する1950年代の米国テレビ業界を背景に、マンハッタンの高層ビルの23階にある人気コメディアンのオフィスで、コメディショーづくりに没頭する放送作家たちを描いた物語です。三谷作品へは今回が初参加となる瀬戸さんに、稽古の様子などを伺いました。
――9人の魅力的なキャストが、それぞれ個性的な登場人物を演じる『23階の笑い』。稽古も楽しそうですね。「笑いが絶えない稽古場です。きっと人気コメディアン、マックス・プリンスのオフィスも、こういう雰囲気なんだろうなあと想像しています。もちろん視聴率競争や予算削減があったりして、マックスのオフィスのほうがシビアな状況ではあるんですが、僕らと同じように笑いながら『ザ・マックス・プリンス・ショー』をつくっていたのかなと」
――初めて受ける三谷さんの演出はいかがですか?「楽しいです。三谷さんが思いついた演出のアイディアを、僕らがその場でやって見せると、三谷さんがめちゃめちゃ笑ったりするんですよ。それを見ると心が温まるというか(笑)、楽しんでくれてる!期待に応えられた!と感じて、すごく嬉しくなります。三谷さんが笑っている姿を見ると、さらにやる気が出ます」
――稽古の進み具合もとても順調なようですね。「順調どころか、台詞を覚えるのが追いつかないくらいです。できれば台本を持たずに稽古したいので、台詞を頭に入れて行くようにしているんですが、どんどん進んでいくので、内心“早ええ!”って焦ってます(笑)。ここでこの人にコーヒーを持って行くとか、このタイミングでコートを掛けるとか、覚えないといけない段取りもたくさんあって。最後まで一通り流れを確認したら、頭に戻って細かい部分を稽古していくのかなとは思いつつ、今ちょっとパンクしそうになってます(苦笑)」