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「医薬部外品」や「薬用化粧品」など、有効成分と美容成分は何が違うの?

2021.06.22

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧ゲストの一覧

【お悩み】有効成分と美容成分の違いがわかりません


化粧品の成分は有効成分?美容成分?

【回答】厚生労働省が効き目を認めているのが“有効成分”です


回答者/近藤須雅子さん(美容ジャーナリスト)


雑誌の美容記事を読んでいると、さまざまな成分が登場しますよね。ビタミンCやコラーゲンなどは成分名だとわかりますが、有効成分と有用成分、美容成分などは、いったい何を表しているのか、わからないことも。

“有効成分”が適性に配合された製品が「医薬部外品」、「薬用化粧品」。より穏やかなケア成分を「有用成分」や「美容成分」と呼びます

有効成分というのは、厚生労働省が効果や効能と安全性を認めた成分のこと。有効成分が適性な量を適切な方法で配合された化粧品が、医薬部外品の薬用化粧品です。この場合の“効果”や“効能”というのは、“肌状態を変化させる働き”のこと。たとえば、メラニン色素が過剰につくられるのを抑える、荒れた肌の状態を改善する、シワを和らげる、といった、いわゆる“効き目”があるということです。

化粧品の外箱や外装には全成分が表示されていますが、医薬部外品の成分表示には*印がついています。これが有効成分の印。ひとつではなく、3つ以上の成分に*印がついていることもありますが、それは有効成分が*印の数だけ配合されているということなんです。多いほどいいわけではありませんが、シミ改善と美白、両方の有効成分が配合されていれば、一石二鳥。高レベルのケアを少ないアイテム数で実現できるのはうれしいですね。

肌を穏やかに整え、慈しむのが美容成分

一方、有用成分や美容成分は、肌に穏やかに働きかけるスキンケア成分のこと。メーカーによって呼び名は異なりますが、ほとんど同じ意味だと考えていいと思います。有効成分のように厚生労働省が認可した“肌状態を明確に変化させる効果”はないけれど、汚れを落とすとか、保湿するといった“肌状態を整える”といった働きで、肌を健やかに保ってくれる成分。

有効成分のように数週間、数か月といった比較的短期間では変化が起こらないけれど、数年といった長期間で穏やかに肌を慈しんでくれる成分も含まれます。

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近藤須雅子さん

美容ジャーナリスト。京都生まれ。女性誌・美容誌をはじめ、多数の媒体で美容記事に携わり、35年以上にわたり最前線で活躍。趣味は着物、美術鑑賞など。
【連載】365日美と健康のお悩み相談室
イラスト/umao
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