連載 更年期の教科書 第2回(全3回) 「すべての女性によりよい未来を」をモットーに活動を続ける産婦人科医の高尾美穂さんが、このたび「更年期」をテーマにした著書『いちばん親切な更年期の教科書 閉経完全マニュアル』を上梓しました。私たちの“知りたい”が詰まったこの1冊から、3つの項目をピックアップしてお届けする短期集中連載です。
前回の記事はこちら>> ※この記事は2021年10月刊行の『いちばん親切な更年期の教科書 閉経完全マニュアル』から一部を抜粋、再構成しています。
月経不順、疲れや老化を感じはじめたら
更年期がいつはじまったのかは、閉経したときから逆算してわかります。つまり
閉経しない限り、更年期のスタートがいつなのかはっきりしません。ですから、閉経していなくても、40歳を過ぎたら「もう更年期に入っているかな」「更年期の不調もあり得るかも?」と考えて準備しておくことが大切です。
40代以降、こんな症状があったら更年期のはじまり
更年期に入っていることを示すもっともわかりやすいサインは、月経周期の乱れです。それまではきちんときていた月経が、何カ月もこなかったり、次の月経が半月程度できたりするほか、経血量が以前よりへった、あるいはふえた、長引く、短期で終わるなど、現れ方はさまざまです。
そのほか、肩こりや腰痛、不眠、イライラ、うつ状態、ホットフラッシュ、冷えなど、訴える症状は多岐にわたり、個人差が大きいのが特徴です。