ウェルビーイングな人生の知恵袋「病気未満の不調をセルフケアで快適に」 第8回(全17回) 体がつらい、元気が出ない、気分が落ち込む―。今ある不調をしかたがないとあきらめていませんか? ウェルビーイングな未来のためにできる、心と体を楽にするセルフケア法をご紹介します。
前回の記事はこちら>> 更年期以降の心と体に効くセルフケアアイテム
人生100年時代、賢いセルフケアこそ更年期以降の長い年月をより快適に過ごす鍵。毎日の生活に取り入れたいアイテムを、代表的なお悩み別にご紹介します。
〔お悩み〕全身が痒くて眠れない、下着の刺激を感じる各アイテムの詳細は下のフォトギャラリーからご覧ください>>お話を伺ったのは…
・花王 キュレルPR 村上由佳さん
・ナチュラルコスモ ブランドマネジャー 上林拓也さん
健やかな潤いバリアを取り戻す保湿ケアを「更年期以降の肌トラブルには、いわゆる乾燥肌の症状も含まれます。その乾燥のメカニズムは原因が特定できないほど複雑ですが、バリア機能の低下やセラミド不足の傾向が見られます」と語るのは、乾燥性敏感肌のためのブランド「キュレル」の村上由佳さん。
セラミドは肌自身が作り出す成分で、バリア機能の主役。角質細胞同士の隙間を満たして潤いを保持します。セラミドが不足すると外部刺激が入りやすくなり、敏感な状態に。痒みや粉吹きの症状につながります。
「年齢とともに汗をかきにくくなる四肢と背中、ドライヤー熱や染毛剤などの刺激が多いのに保湿が忘れられがちな頭皮は、特に乾燥が進みやすいのでしっかりと保湿を。ボディケアは塗り方も大切で、腕や脚はらせんを描くようになじませると、きめの溝に入ります。手が届きにくい背中にはスプレータイプでのケアがおすすめです」
一方、肌環境のマイクロバイオームに着目しているのがアトピー肌向けの製品を展開する「ナチュラルコスモ」。
「肌には千種以上のバクテリアがすんでいます。更年期は皮脂分泌が減少するため、皮脂を好んで食べる表皮ブドウ球菌(善玉菌)が増えにくく、逆に悪玉菌が増えやすくなり、マイクロバイオームのバランスが崩れて、肌荒れや痒みが起こります」と上林拓也さん。
「マイクロバイオーム関連で研究の進むイヌリンをボディソープに配合。濃縮ミネラルのボディスプレーは㏗調整により悪玉菌を抑え、さらに頭皮のフケや痒みを取るミネラルの保湿効果で、肌のバリア機能をサポートします」
体に必要な栄養素「ミネラル」
ビタミンとともに欠かせない微量栄養素ミネラル。美肌のためにスキンケアやサプリで積極的に摂取を。
〔特集〕ウェルビーイングな人生の知恵袋 病気未満の不調をセルフケアで快適に(全17回)
表示価格はすべて税込みです。
撮影/藤本康介(静物) 取材・文/佐藤由喜美
『家庭画報』2022年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。