予防だけでなく、着実に“結果”を出す時代へ「本気の頭皮・毛髪ケア最前線」 第6回(全8回) 女性の薄毛や抜け毛の多くは更年期前後から始まり、加齢とともに増えてくる、誰にでも起こり得る生理的現象の一つです。「年齢のせい」とあきらめている人も少なくありませんが、女性の薄毛や抜け毛は治療やホームケアで改善できる時代になりました。一方で、せっかく治療を受けても思うような効果を得られない人もいます。そこで、最先端治療からホームケアで活躍する機器、ヘアケア製品まであらゆる方面から衰えていく毛髪を健やかに保つ情報をお届けします。
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結果の出る育毛習慣をつくる
進化した機器や育毛剤などのホームケアは、医療の下支えをするだけではありません。育毛の専門家も毎日続けるからこその効果に期待を寄せています。ホームケアから最新の知見をご紹介します。
目次新知見1:多点式の微弱電流で、理想の頭皮環境を育む→このページ
新知見2:毛髪の寿命を延ばす赤色LEDを習慣に新知見3:幹細胞へのアプローチで毛髪を根源から再生新知見4:メラニンの輸送異常が見られる初期白髪を救う新知見1:多点式の微弱電流で、理想の頭皮環境を育む〔エレクトロン〕
振動エネルギーで細胞がいきいき活動し始める
ドイツでは健康維持に役立てることを目的に、振動エネルギーや量子エネルギーと呼ばれる研究が盛んに行われています。
例えば頭皮の細胞にも、よりよく機能する理想の環境があり、このバランスが損なわれると、抜け毛やうねりが増えることに。近年、この環境の状態を細かく分析し、理想の状態に整える技術が確立されてきました。
低周波機器の使用で血流が改善
技術を搭載した機器を頭部と顔に20分使用したときの赤外線による体熱検査結果。使用後は、頭頂部温度が上昇し赤く変化しており、血流がよくなっているのがわかる。提供/GMコーポレーション「15年ほど前、脳波を測り、自律神経を整える海外製の機器を体験する機会がありました。電流を弱く流して針のような刺激を与えることで、頭のコリがほぐれてゆるんだ顔は引き締まるという、衝撃的な経験でした。そこで家庭で簡単に使える機器の開発に着手したのです」とGMコーポレーション代表の岡村祐子さん。
「試作器を使っていただいたかたからは、頭部のコリからくる顔のたるみに明らかな変化があり、使い続けると痩せた毛が太く、黒髪が増えたというお声をいただきました」。
毎日ほんの数分、頭皮に当てるだけで、顔形までもが変わるのですから、頭皮環境が変わるのも当然です。新たな分野の機器の登場は、私たちの毛髪の未来を変えてくれそうです。
GMコーポレーション代表取締役
岡村祐子さん美容機器メーカー勤務を経て、2005年にGMコーポレーションを設立。頭皮に使うデンキバリブラシ®をはじめ、活性電子水TMを用いたスキンケアシリーズなどを開発。