更年期の症状/体の不調
だるさ、頭痛、冷え、動悸も。更年期の不調は全身に
天野惠子(あまの・けいこ)先生静風荘病院特別顧問、日本性差医学・医療学会理事、NPO法人性差医療情報ネットワーク理事長。1942年生まれ。1967年東京大学医学部卒業。専門は循環器内科。東京大学講師、東京水産大学(現・東京海洋大学)教授を経て、2002年千葉県立東金病院副院長兼千葉県衛生研究所所長。2009年より静風荘病院にて女性外来を開始。時期が過ぎれば治まる症状も多いけれど
「10年間、我慢するのはもったいない。自分に合う対処法を見つけましょう」── 天野惠子先生
エストロゲンの減少が及ぼす健康への影響は、心身の不調として自覚するいわゆる更年期症状と、骨や血管の老化のように自覚のないまま進み、年を重ねてから表に出てくる変化の2つに分けられます。
エストロゲンの減少によって生じる諸症状前者の自覚症状は時期が過ぎれば治まるものも多いのですが、10年にも及ぶ不調をただ我慢し続けるのはもったいないこと。一昔前と比べると治療法は格段に進歩し種類も増え、症状の程度や体質に合わせて選ぶことができます。
自分の不調の程度をチェックして、主治医の指示のもと対処法・治療法を積極的に試してみましょう。
次回は、自律神経の乱れなどで生じる身体症状について詳しくご紹介していきます。
*NPO法人性差医療情報ネットワーク「女性外来マップ」では、女性外来を開設している医療機関(2018年現在約300か所)のリストを公開。
URL:
http://www.nahw.or.jp/hospital-info*「女性外来オンライン」(天野惠子先生主宰)では、天野先生ご自身が厳選した女性の健康の回復や維持に役立つ信頼性の高い情報を発信しています。
公式サイト「女性外来オンライン」:
https://joseigairai.online/YouTube
「女性外来オンラインチャンネル」はこちら>> 撮影/鍋島徳恭 イラスト/佐々木 公〈sunny side〉 取材・文/浅原須美
『家庭画報』2022年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。