今こそメイクを 第3回(全6回) 肌は見た目の若々しさを左右するいちばんのポイントです。嬉しいことに、ファンデーションをはじめとするベースメイク製品の進化によって理想の艶肌が簡単に手に入る時代になりました。少数精鋭のアイテム選びと押さえておきたいポイントについて、わかりやすく解説します。
前回の記事はこちら>> シンプル5ステップで、カバー力も透明感も思いのまま
最新ベースメイクは簡単・綺麗
ブラウス2万8600円/サンドロ フェローネ(チェルキ) ピアス7万4800円/アガット ネックレス42万9000円、リング30万8000円/ともにベルシオラ「塗る“量”と“範囲”をマスターすることがポイント。アイテムが進化した今、難しいテクニックは不要です」── 千吉良恵子
「今は多数の製品や道具を駆使して肌をつくり上げる時代ではありません。最新のファンデーションは肌悩みをカバーしながら薄膜に仕上がり、内から潤っているような艶も演出してくれるので、難しいテクニックはいらないのです」と千吉良さん。
マスターしたいポイントは「顔の中心、特に目の下はシワや影が目立つ部分なので、丁寧にカバーします。といっても、厚塗りやコンシーラーは不要。ファンデーションとトーンアップ下地を混ぜたものを薄くのばして色と光で飛ばせば、近距離でも自然に見えるうえ、時間が経ってもくずれにくく美しさを保てます」。
フェイスラインはあえて下地を塗らず、ファンデーションも顔の中心部に塗ったものをのばしてフェイドアウトさせます。
「そのほうが何も塗っていない首とメイクが自然につながり、明るめに整えた顔の中心部との対比で立体感が生まれるので、フェイスラインのシェーディング代わりになります」。
ルースパウダーは皮脂でテカりやすい部分だけに。そして若々しさのポイントである頰の艶感をハイライトで演出し、完成です。
この4アイテムで完成!
(1)薄膜ファンデーション薄い化粧膜でありながら、くすみや色むらを巧みにカバーし、透明感をも叶えるファンデーション。また最新の質感は、繊細な艶で、大人の肌を上品に見せてくれます。
(2)ピンク系の下地成熟世代に必携のアイテム。くすみを一掃して肌に明るさをもたらし、幸福オーラを醸し出す、柔らかな印象の肌に整えます。
(3)ルースパウダー超微粒子のパウダーは粉っぽさがなく溶け込むようにフィット。肌にのせたとき、透明に仕上がるルーセントタイプを選ぶと、みずみずしい艶感を損ないません。
(4)ハイライト肌そのものが艶めいているように仕上がる優しい光沢感のハイライトを選びましょう。頰骨の高いところにピンポイントで使います。
※次回から、千吉良恵子さんのベースメイク、シンプル5ステップの方法を具体的に解説していきます。お楽しみに!
ヘア&メイクアップアーティスト 千吉良恵子さんcheek one主宰。LADONNAに20年間所属後、2012年に独立。女性誌のビューティページや女優、広告撮影のヘアメイク、講演など幅広く活躍する。 表示価格はすべて税込みです。
撮影/富田眞光〈vale.〉(人物)、渡邉宏基(静物) ヘア&メイク/千吉良恵子〈cheek one〉 スタイリング/松田綾子〈オフィス・ドゥーエ〉(人物) モデル/田中 玲 取材・文/佐藤由喜美
『家庭画報』2022年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。