「歯科ドック健診」の流れと、わかる病気。東京医科歯科大学病院へドック訪問

東京医科歯科大学病院 歯科総合診療科

歯科ドック健診

●診療で用いる精密検査機器を健診に使用
●唾液のPCR検査など通常の歯科健診では行われない検査も受けられる
●大学内外の歯科や内科などとの連携も行われる

大学病院ならではの網羅的な検査項目が特徴

2015年に開設された歯科ドック健診には、歯周病菌・虫歯菌のPCR検査、口腔内3Dスキャナーを用いた3次元画像の撮影など大学病院ならではの検査が揃っています。

「3次元画像はインプラント外来が診療に使う先端的な器械で撮影します。3次元画像により、歯科医師でも通常では視診できない方向、例えばのど側からも歯や嚙み合わせの状態を観察できます。このデジタルデータは将来の治療に活用できる可能性があります」。

また、歯科の専門外来や、内科的な病気の可能性がある場合の医科への連携がスムーズなのも魅力です。

ドックの流れ

【口腔内基本診査】

口の中を診察し、健康状態をチェックする
見つかる主な病気：虫歯、歯周病、粘膜の病気など

【口臭検査】

ブレストロンという器械で息を分析する
見つかる主な病気：虫歯、歯周病、口臭症

【オプション:う蝕・歯周病原因菌のPCR検査】

唾液を採取し、口腔内の細菌を調べる
見つかる主な病気：虫歯、歯周病

【咀嚼能力の診査】

特別なグミを嚙み、嚙む力を測定する
見つかる主な病気：咀嚼機能障害

【レントゲン撮影】

歯と骨の状態を調べる
見つかる主な病気：虫歯、歯周病、顎関節症、そのほか骨に影響を与える病気

【顎関節診査】

口を開けたときの開き方、痛みなどをチェックする
見つかる主な病気：顎関節症

【口腔内写真撮影】

歯並び、歯の嚙み合わせ、歯肉などの現在の状態を記録する

【プラークチェック】

歯の汚れを染め出して、磨き残しがないかを確認する
見つかる主な病気：歯周病

【歯列の光学印象撮影】

歯列の3次元画像を撮影し、見えにくい歯の裏側を含めて、歯列や歯肉の状態をチェックする

【結果】

別日に歯科医師による総合評価の結果を聞き、今後の治療やケアについて相談する。

【フォローアップ】

継続的な口腔ケアの指導や治療が必要な場合は、大学内外の歯科や口腔外科、内科などに紹介可能。

ドック情報

●検査時間 約2時間、別日に説明 約30分
●料金 基本検査費用5万円、オプション:歯周病原因菌5種PCR検査 3万3000円、う蝕原因菌2種PCR検査1万9500円、3次元画像データ提供料5500円
●予約制
●申し込み方法 電話にて予約 TEL：03（5803）5766
https://www.tmd.ac.jp/dent_hospital/document/panf_doc.pdf