・
記事一覧はこちら>>> 体重をただ落とせばいいわけでなく、やせすぎても死亡率は上がります。脂肪を減らし筋肉を増やすダイエットを!
〔解説してくださるかた〕
大湯リハビリ温泉病院 常務理事 小笠原達記念温泉医学研究所 所長・温泉保養館館長 池田充宏(いけだ・みつひろ)先生筑波大学大学院にて疾病の運動処方の研究を開始、博士号を取得。45万人以上の健康管理に携わり、そのビッグデータの解析から誰もが無理なくできる健康管理法を導き出し、多くの企業や自治体を指導してきた。また、国内外のトップアスリートの能力評価、減量、トレーニング、リハビリにもかかわる。更年期や加齢の影響でより太りやすい体に
40歳を過ぎた頃からウエストやヒップを中心に少しずつ脂肪がついてきて50代になるとダイエットをしても体重が減らず、むしろ増えていく一方……。20代の頃のようなスリムな体形に戻りたいと、更年期世代の女性の多くは、こんな悩みを密かに抱えています。
「更年期を境に太りやすくなるのは、加齢とともに基礎代謝量が低下してくることに加え、総コレステロールの値を正常化して脂質の代謝を促す働きがある女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減ってくるからです。つまり“やせる”ことに対してダブルパンチを受けているような状態なのです」と池田充宏先生は解説します。
肥満、特に更年期以降に増えてくる内臓脂肪型肥満は、見た目への影響もさることながら、健康面においてもメタボリック症候群の指標となるほか、心筋梗塞やがんなどの重大な病気との関連性も指摘されており、最も問題視されています。年齢を重ねても自分らしく生きるためには肥満を解消し、病気のリスクを減らしておくことが不可欠です。