今、銀座ではさまざまなジャンルの飲食店で糖質制限への挑戦が始まっています。
前回の「銀座 寿司幸本店」の低糖質すし献立に続き、 今回は「赤坂璃宮 銀座店」の「低糖質中国料理献立」をご紹介します。
赤坂璃宮 銀座店 譚 彦彬さん
「医食同源の広東料理を、低糖質にするべくブラッシュアップしてみました」
フカヒレや魚の蒸し物、焼き物など本格的な広東料理がいただける、と老若男女から幅広い人気を集める「赤坂璃宮 銀座店」。東京の中国料理を牽引し続けるオーナーシェフの譚 彦彬さんは、医食同源を基本とする広東料理と低糖質の考え方は相性がいいと語ります。
「例えば油。上質で鮮度のよい油は代謝を上げ、血糖値の上昇を抑える、と山田先生から伺いました。油通しや炒め物など、広東料理には油が欠かせません。油がおいしいとやっぱり料理もおいしい。ピーナッツ油やごま油などを厳選し、そのつど使い分けています」。
また、今回の低糖質コースの陰で活躍するのが譚さん入魂の特製スープ。金華ハム、海老の頭や豚足、そして何種類もの香味野菜を加えて長時間煮込んだスープをベースに、鮑やフカヒレ、お粥などそれぞれの料理に合わせてアレンジしていきます。
さまざまなうまみが溶け出したスープはそれだけで十分に味わい深いため、片栗粉のとろみや他の甘みを加える必要もありません。最低限の調味料で味も決まります。王道の美味の裏に、蓄積された技術と知恵が息づく広東料理。存分にお楽しみください。