小林照子さん、小林ひろ美さんに伺う「メイクや装いのコツ」&「こころの美容術」

美容家・小林照子さん（母）、小林ひろ美さん（娘）に伺う「受け継がれる美の秘訣」

88歳という年齢を感じさせない艶のある肌と笑顔で、周囲を幸せな気持ちにする小林照子さんと、それを受け継ぐ長女のひろ美さん。小林家に伝わる、若々しさと美を保つための秘訣を伺いました。

さらに魅力をアップデート。メイクアップや装いのアドバイス

【メイクアップ】

家訓「メイクアップは着脱自在。新たな色にも挑戦を」


メイクアップには、土台となるスキンケアが重要です。これらは連動しています。土台を整えたうえで、ポイントとなる眉やチークを加えると美しさが一段違います（照子さん）。

マンネリ化に活を入れる意味でも、メイクアップでは新しい色に挑戦してください。失敗してもすぐ落とせます。色は心をほぐし、ホルモンの活性化にも効果的です（ひろ美さん）。


口角下のハイライトで笑顔が輝く
マスク生活で表情筋を使わなくなった結果、下がり気味の口角がハイライトで上がって見えるように。

眉の描き方一つで垢抜ける
眉山を高く作り、眉の立ち上がりもしっかりと描くのがコツ。

【ファッション】

家訓「見た目も気持ちも上がる小物をアクセントに」

年齢による変化はチャンスととらえて、ファッションも楽しんでください。だんだん手放せなくなるアイウェアもいろいろなデザインに挑戦するとイメージが変わります。

私は、大きなブローチを左の鎖骨あたりによくつけますが、それは顔をすっきり見せてくれる位置だから。年齢とともにぼんやりする顔の輪郭が気になる人にはおすすめです（照子さん）。


ひろ美さんご愛用
季節を問わず愛用している、香港で購入した美しいパシュミナのストール。羽織るだけでも、装いに華を添えてくれるのでお気に入り。


照子さんご愛用
大きなブローチは海外で購入したものや友人からの贈り物が多い。アイウェアはフレーム上部に色があると顔を華やかに見せてくれる。

内面のケアも美しさのポイント「こころの美容術」

照子　こころの在り方で、見た目も変わります。いくつになっても夢中になれるものがあると、幸せホルモンが分泌されて美しくなります。私にとっては、仕事はもちろん絵や彫刻がそれですね。

ひろ美　誰にとっても今日がいちばん若い日なので、どんどん新しいことに挑戦してください。

照子　ただ更年期は体が動かず、気持ちものらないもの。そんなときこそ、美容の出番。お手入れをすれば、潤った肌の手触りや美しい色、よい香りで五感が刺激されるからです。更年期はイライラすることが多く、つい周囲に当たってしまいがちですが、自分をきれいにすると、心が穏やかになり、人に優しくできるようになるんですね。表情も和らぎ、いい顔になります。

ひろ美　私も今、更年期の真っ最中ですが、母の話など人生の先輩たちの声を聞くと励みになる。

照子　つらい時期には終わりがあります。気分が落ち込むときは、何事もよいところを見ると気持ちも前向きになります。

ひろ美　娘の立場からいうと、自分もいつか通る道として母親を温かく見守ってあげてほしい。推し活を一緒に楽しむなど、コミュニケーションを増やすのもおすすめです。

更年期も乗り越える「こころの美容5か条」

（1）自分を可愛がる
（2）人のいいところを見る
（3）更年期は必ず過ぎると考える
（4）仕事や趣味、夢中になれるものを見つける
（5）美容に頼る