洗う・巡らす・ブライトニングでくすみを一掃「もう一度、自信を持てる“冴え肌”に」 第2回(全3回) マスクを外す時間が増えた今、自信を持てるクリアな肌でいたいもの。肌がくすむ要因は乾燥、不要な角質、メラニン量、血流、肌構造の問題など多岐にわたり、さらに全身の健やかさとも関係しています。すっきり明るい“冴え肌”を手に入れるための3つの美容法をご紹介します。
前回の記事はこちら>> シミの要因“瘀血(おけつ)”をスムーズに「巡らす」
北京中医薬大学 医学博士
尹 生花(いん・せいか)先生美容健康サロン「BHY」代表。ホリスティックビューティの先駆者として、体の内側と肌の相関関係を数字で解明。近著の『まいにち臓活おかゆ』(世界文化社)は秘伝のレシピが満載。濃いシミは血の滞りから生じる体の老廃物。加齢とともに弱りやすい「肝」をケアし気と血の流れを円滑にしましょう
シミやくすみについて東洋医学の観点からみてみましょう。
私たちの体は「気(き)・血(けつ)・水(すい)」の3要素で構成され、気は生命活動に必要なエネルギーであり、血は血液、水は血液以外の水分を指します。
そして五臓(体の働きを肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)の5つに分類したもの)はその生成、貯蔵、運搬を行います。
●五臓(六腑)の相関図「このうち濃いシミと相関性が強いのが肝です」と尹 生花先生。
「肝」は血液を貯蔵する臓で、気や血を体全体に行き渡らせます。肝が弱ると血の流れが滞る瘀血(おけつ)体質になりやすく、肌のターンオーバーに必要な栄養が不足しシミができやすくなるのです。
また体を温める作用をもつ「腎」が弱り体が冷えることでも肌はくすみます。
「腎は肝を支える関係性にあります。どちらも年齢に伴って働きが衰えますから、“養生”で活性化に努めましょう」。
肝の養生には、第一に夜しっかり眠ること。23時までに寝ることが大切です。朝は散歩などで体をゆるめ気を巡らせます。肝に関わる経絡が通る側頭部のマッサージは美容面での効果も高いので日常的に取り入れましょう。
冷えが大敵の腎の養生では体が温まる朝食をとります。特に足腰を冷やさないように注意してください。
『まいにち臓活おかゆ』(尹 生花 著/世界文化社)