• TOP
  • 健康
  • 不安感や倦怠感が起きやすい5月。気分を落ち着かせ、疲れを癒すセルフケア法

健康

不安感や倦怠感が起きやすい5月。気分を落ち着かせ、疲れを癒すセルフケア法

2023.05.19

  • facebook
  • line
  • twitter

連載 おいしい漢方【5月】 国際中医薬膳管理師であり漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが、5月を健やかに過ごす養生の知恵と、疲れを癒すおいしい漢方レシピをお届けします。「養生」とは、病気になる前の「未病」の段階で体を整え、病気を未然に防ぐという中医学の考え。今日から無理なく、簡単養生&漢方生活を始めませんか? 読むだけで薬膳漢方の知識が身につく『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』(世界文化社)から一部を抜粋してお届けします。

5月の過ごし方、養生の知恵





文・久保奈穂実(くぼ・なおみ)


5月は「五月病」という言葉があるくらい、新生活の疲れが心身に影響しやすい時期。つらくならないよう、前もって養生しておけるといいですよね。

紫外線も次第に強くなってくるので、美容面では紫外線ケアに気をつけて、楽しく心地よく過ごしましょう。

・不安や無気力は手浴で解消


5月は、無気力感、憂鬱感、不安感などのメンタルの不調や、全身の倦怠感などが起きやすい季節。食欲もなくて食養生にも気持ちが向かないというときは、手浴の力を借りましょう。

洗面器にお湯を張って、手首まで温めるだけ。不安感を解消する、手の労宮(ろうきゅう)や神門(しんもん)のツボを温めることで、気持ちが前向きになります。

「ローズマリー」の精油を加えれば、気血が巡り、元気が出て消化も促進されます。脳の血流が促され、シャキッとやる気を高めてくれる効果も期待できます。

・不調に合わせた卵焼き養生がおすすめ



卵には、薬膳的にたくさんの効能があります。潤いを補う、気血を補う、精神を安定させる、胎児を安定させるなどです。胃腸に優しく気血を補えるので、心身ともに元気がないときにおすすめ。

弱っているときは、ゆで卵や目玉焼きより、ふんわり卵焼きにしていただくのが◎。自分の不調に合った具材を加えて焼くことで、簡単「卵焼き養生」ができます。

例えば…
・むくみに、もずく
・冷えに、鮭(鮭缶)
・イライラに、みつば
・潤い不足に、なめたけ
・血の不足に、ほうれん草
・血の巡り改善に、らっきょう

不調を感じたら、ぜひ試してみてくださいね。

・二十四節気「小満」。梅雨の前に肌の養生を



5月21日~6月4日頃は、二十四節気の「小満(しょうまん)」にあたります。徐々に陽気が増し、草木が成長して天地に満ち始める時期。麦の穂が少しふっくらしてくる頃なので、小満といわれているそう。

この時期は、梅雨がやってくる前に、肌の養生を心がけたいですよね。あっさりした食事を心がけ、豆類やはとむぎ、海藻類などを上手に取り入れて、胃腸を整えておきましょう。梅雨に起きやすい、じゅくじゅく系の肌荒れやニキビの予防になりますよ。

・牛肉とじゃがいもできゅっと毛穴の引き締めを



5月後半は特に、寒暖差で体力を消耗しがち。疲れがたまったときに急に暑くなると、毛穴を閉じるエネルギーが足りず、パッカーンと開いてしまいます。

そんなときには、「牛肉とじゃがいもとピーマンのオイスター炒め」を。毛穴の開きは、毛穴を閉じておくための気が不足しているサイン。補気(ほき)食材を2つ一緒にとれるこの一皿は、毛穴はもちろん、疲れやすさや、汗がタラタラ出てしまう症状にも効果的。

じゃがいもには、たるみ改善効果もあるので、縦長のたるみ毛穴にも効果を発揮してくれます。おいしく食べて、毛穴をきゅっと、気分もきゅっと上向きに。



【牛肉とじゃがいもとピーマンのオイスター炒め】
1 牛肉を細切りにし、酒・醤油で下味をつけ、片栗粉をまぶしておく。じゃがいもは皮ごと細切りにして水にさらす。ピーマンはヘタを取り、細切りにする(種は取らない)。
2 フライパンに油を熱し、牛肉を炒め、火が通ったらいったん取り出す。
3 フライパンに油をひき直し、じゃがいもを炒める。
4 じゃがいもに火が通ったらピーマンと牛肉を加え、オイスターソースで味を調える。

やがてくる梅雨、夏に備えて、健やかにお過ごしください。

『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』

書影『おしい漢方365』1760円(世界文化社)

疲れたとき、なんだか辛いとき、漢方の知識があれば自分で自分を癒すことができます。本書では、SNSで大人気の漢方アドバイザー・久保奈穂実先生(なおみん)が、1日1テーマ、365日、あなたの毎日に寄り添う漢方アドバイスをお届けします。身近な食材でカンタンに作れる「養生レシピ」113点、今すぐ実践できる「セルフケア」のアイデア252点、1日ひとつ読むだけで、季節ごとの不調が整っていきます。

Amazonで見る>>



久保奈穂実(くぼ・なおみ)/なおみん
国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行う。女子美術大学造形科卒業。芸能・音楽活動を行い、ハードな生活で身体のバランスを崩す。漢方薬に助けられた経験から興味を持ち、イスクラ中医薬研修塾にて中医学を学ぶ。SNSにて発信するやさしい養生知識や、カンタン薬膳レシピが大人気。総フォロワー約9万人(2023年4月現在)。
【家庭画報.com会員限定】プレゼントのお知らせ
1名様に本書をプレゼントします 応募には、家庭画報.comの会員登録(無料)が必要です。 未登録の方は〔ご応募はこちら〕ボタンから「新規会員登録」へお進みください。 応募締め切り:2023年5月31日23:59まで 注意事項(必ずお読みください) ●当選の発表はプレゼント書籍の発送をもってかえさせていただきます。抽選結果に関するお問い合わせはお答えしかねます。 ●住所不明・長期不在等で届かなかった場合は、当選を無効とさせていただきます。 応募ボタン
イラスト/ニシイズミユカ
  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2024 / 11 / 22

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2024 / 11 / 22

他の星座を見る