【問題】ブラックフォーマルは、黒い服ならば何でもよいのでしょうか？
ブラックフォーマルは、礼服の一種で、簡単に言えば冠婚葬祭のための黒い洋服ということになります。葬儀や法事、入学式、卒業式、時には結婚式など改まった席のためのものですので、ただ黒ければ良いというわけではありません。
ワンピース、アンサンブル、スーツタイプなどがありますが、フォーマルとみなされるためには幾つかのルールがあります。
一つ目は、肌をあまり露出しないこと。長袖が正式ですが、七分袖、半袖でも良しとされています。また襟元は詰まったもの、スカート丈は膝下丈がブラックフォーマルの基準と考えてよいでしょう。
パンツスタイルのアンサンブルも出回ってはいますが、正確には準礼装になります。また、生地も光沢や透け感のあるものは、葬儀用としてはNGですが、慶事の場合は良しとされています。
ルールから外れたもの、黒であっても、ミニスカートやノースリーブは、ブラックフォーマルとは呼べません。
葬儀会場で上下とも黒ですが、膝上のかなり短いスカートを履いている女性を見かけたことがあります。急なことで準備ができなかったのでしょうが、やはり違和感を覚えてしまいました。
【答え】黒い服なら何でもよいというのは間違い。シーンに応じて相応しい装いを心がけましょう。
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写真／PIXTA 文／おおさわ千春（服飾スタイリスト）
