【問題】箸置きがない場合はどうしたらよいですか?
(1)器にかける
(2)箸袋を千代包みにして箸置きにする
(3)折敷の左側にかける
文/小笠原敬承斎(小笠原流礼法宗家)
箸袋がある場合は、箸袋を千代包みにして箸置き代わりにすると便利です。
千代包みの作り方・・・(図・右)箸袋を半分に折り、左側を斜め手前に折り重ねる。(中)端を輪の中へくぐらせて出す。(左)両端をひっぱり、きちんとたたむ。また、折敷や膳がある場合で箸置きがない時は、使用している箸の先が折敷の外に出るように左側にかけます。
この場合、食事が終わったら箸先が折敷の中に入るように右側にかけておき、その席で立場の高い方が食事を終えられてから、完全に折敷の中に箸を置きます。
あるいは、特にそのような立場の方が同席していない場合は、食事終了後、右側に箸をかけずに折敷内に箸を置くこともあります。
器の上に箸を置くことは「渡し箸」と呼び、嫌い箸のひとつです。特に、箸先を相手のほうへ向けて置くことは大変失礼なので、避けます。
折敷、箸置き、箸袋がない場合は、器の上にお箸をかけざるを得ないこともあるでしょう。
そのような時は、できる限り同席者の目に立たないように、中心ではなく少し手前に置くなどの気遣いが欠かせません。
【答え】2と3
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写真/PIXTA
小笠原流礼法宗家
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